「記憶力の衰え」と「メモの活用法」。岡潔・前田裕二・南方熊楠の逸話も紹介

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数学者岡潔

1.私の記憶力の衰えと「メモの活用法」

私は、2021年9月に72歳になりましたが、最近「記憶力の衰え」を実感するようになりました。妻からも、「今までは忘れるようなことがめったになかったのに、最近はよく忘れはるね」と冷やかされます。

以前から、仕事以外のことで「処理すべきこと」の「予定」については、「カレンダー」にメモ程度の記入をしたり、「手帳」に書いたり、場合によっては「メモ用紙」に細かい内容を記入したりしてきました。

若い頃は、それらの「予定」は、頭に入っているけれども、忘れた時のために念のため書きとめておく「覚書」「備忘メモ」という程度のものでした。

しかし、記憶力の減退を感じ始めてからは、「メモ用紙に予定を書いておき、用事が済んだら捨てる」というやり方に変更しました。そして、毎日そのメモを見ることを習慣にして、普段の生活においては、予定のことは頭から忘れて、余計なことを考えないようにしました。

最近、テレビで「老化に関する特集」をやっていた中で、頭の老化を防ぐために、「買い物の予定をメモせずに、頭に入れて行くようにしている」例が紹介されていました。

確かに、それは「(短期)記憶するという行為」を意識的に行うことで、脳が活性化されるのかも知れません。しかし、私は「買い物の予定」は、メモにちゃんと書いて「間違いなく、過不足なく買って帰る」方がよいと思い、それを実行しています。

その分、別のことを考えたりして、頭の老化を防ぐ努力はしています。あまり重要でないことに頭を使いたくないというのが本音です。

そうしていると、自転車に乗っている時や、歩いている時に、いろいろなアイデアが浮かんできたり、突然ひらめいたりすることもあるのです。

散歩の効用」の記事でも述べましたが、脳内物質の『セロトニン』が分泌されるのでしょう。

2.岡潔の「メモ活用法」

私が高校生の頃、学研の学習雑誌で、世界的に活躍した天才的数学者の奈良女子大学名誉教授のエピソードが写真と共に載っていたのが印象に残っています。

2018年2月に、「天才を育てた女房」というテレビドラマが放送されましたが、その天才というのが岡潔さん(1901年~1978年)です。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士や朝永振一郎博士も、岡潔さんが京都大学助教授の時代に講義を受けており、「物理学の授業よりも刺激的だった」との感想を残しています。

彼は、世界的にも難解と言われる数学上の問題の「解」を発見した業績で、文化勲章を受章していますが、勲章は新聞紙に包んで無造作に置いてあったそうです。晴れた日でもこうもり傘をさして長靴を履いて散歩し、何かひらめくと電信柱(当時は木製)や地面に数式を描いたりするという奇行もあったそうです。

こうもり傘の岡潔

私は、現在ブログの記事を書くためにいろいろな角度にアンテナを張っています。そのため、あまり重要でないことを記憶する必要はないと考えているため、「予定のメモ用紙」を愛用している次第です。

「買い物リスト」のような「短期記憶」を何回も繰り返すよりも、「じっくり考える」回数を増やす方が脳の活性化に役立つと私は思うのですが・・・

3.前田裕二の「メモ活用法」

これについては前に「「投げ銭」する「SHOWROOM」の前田裕二社長は「メモ魔」でユニークな発想!」という記事に書きましたので、ぜひご覧ください。

4.南方熊楠の記憶力低下への対処法

博物学者の南方熊楠(1867年~1941年)は、その驚異的な記憶力と語学力で、交流のあった柳田国男をして「日本人の可能性の極限」と言わしめたほどの天才的人物です。

彼は若い時は論文を書く時も、必要なデータがどの本のどのページに書いてあるかを記憶していて、覚えていることを頭の中で組み立ててすらすらと書いていったそうです。

しかしさすがの彼も、晩年は老化による記憶力の低下に悩まされたようです。

そこで彼の取った対策は、「本の内容を即座に検索できる索引の作成」「自身の発表していた和文論文の利用」です。さらにどうしても思い出せない時は「知人に手紙を書いて文献の出典などを聞いていた」そうです。今ならインターネットである程度カバーできますが・・・

彼は夜中に離れの書斎で「このぐらいのことが覚えられませんかね、バカ野郎」「南方先生はバカだから」「どうしてこんなことになったのかな」などと、独り言(ひとりごと)を言っていたそうです。



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