破れたり、一部燃やしてしまったり、細切れになった紙幣の交換方法とは?

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破れた紙幣の交換方法

皆さんは、紙幣(お札)の端が財布のファスナーに挟まってちぎれたり、紙幣を火の中に落として一部を燃やしてしまったり、うっかり紙幣をズボンに入れたまま洗濯してしまって細切れになったりした経験はありませんか?

もっと悲惨なのは、ほかの書類と一緒に紙幣をシュレッダーにかけてしまって細切れの短冊になったようなケースです。

このように「破れたり、一部燃やしてしまったり、細切れになった紙幣」の交換方法はどのようになっているのでしょうか?

1.破れた紙幣をそのまま使うことはNGか?

ほんの一部がちぎれた紙幣の場合は、ATMや自動販売機・券売機でもそのまま入りますが、破損部分が大きい紙幣は、リジェクトされる(はじかれる)など、そのままでは使用できないことがあります。また、ATMや自動販売機などにちぎれた紙幣を使用すると、切れ目が機械の中で引っかかって機械が故障してしまう恐れもあります

紙幣がちぎれていても、コンビニやスーパーなど対面式のレジなら、受け取ってもらえると聞いたことがある人もいるかもしれません。確かに端の方だけ破れた紙幣なら、破れに気付かずに受け取ってもらえることもあるでしょう。

しかし、必ずしも破れた紙幣が会計に使えるとは限りません。大幅に破れている、セロハンテープで貼り合わせているなど、場合によってはお店側から受け取りを拒否される可能性があります。

このように、ちぎれた紙幣を使うと何らかのトラブルにつながることが考えられます。そのままにせず、破れた紙幣は速やかに交換に行きましょう。

余談ですが、使用できない状態のお金は、紙幣・貨幣とも正式には「損傷現金」と呼ばれています。

2.交換できる紙幣の状態とは?

(1)火事で燃えた紙幣は交換できるのか?

火事により紙幣が燃えて灰になった場合でも、灰が銀行券であることを確認できれば交換できる可能性があります粉々になると失効によって交換してもらえない可能性もあるため、箱に入れて原型を崩さないように持ち込みましょう。

(2)汚れた紙幣は交換できるのか?

汚れた紙幣も模様が確認できれば交換できる可能性があります。汚れのひどいものは水洗いで汚れを落として乾燥させてから持ち込みましょう。

なお、災害などやむを得ない事由によって紙幣が燃えた、汚れた場合は、以下の「交換できる紙幣の状態」に関係なく額面価格の金額と引き換えてもらえます

紙幣(日本銀行券)を発行している「日本銀行」によると、交換の対象となる紙幣の判断基準は「表・裏の両面があり、さらに一定の面積が残っているもの」です。また残っている面積によって、交換時にもらえる金額が異なります。

券面の3分の2以上:全額引換
券面の5分の2以上、3分の2未満:半額引換
・券面の5分の2未満:失効

【参考】日本銀行:「日本銀行が行う損傷現金の引換えについて」詳しくはこちら

3.交換できない紙幣の状態とは?

ちぎれた紙幣が元の5分の2未満しか手元に残っていない場合は、交換は不可能です。交換不可能な状態の紙幣はお金としての効力を失うため、代金の支払いなどに使用することはできません。
ただし、一見5分の2未満しか残っていないように見える場合でも、紙片のそれぞれが元は同一と認められれば交換対象になります。ちぎれた紙幣は、なるべく全てを持っておくようにしましょう。

4.破れた紙幣の交換方法は?

破れた紙幣を交換するには、まず紙幣の紙片をできる限り貼り合わせておきます。ただし貼り合わせる際には、別の紙片同士をつなぎ合わせないようにしてください。紙幣が濡れている場合は、広げて乾かしておきましょう。

最も確実な方法は、日本銀行の本支店に持って行くことです。以下のお問合せ先を参照して電話で損傷現金の引換予約をしてください。

【お問合せ先】日本銀行:「損傷したお金の引換え窓口」詳しくはこちら

交換手続きは、窓口に置かれている「引替依頼書」を記入し、破れた紙幣を添えて窓口に提出します。その際に本人確認を行う場合があるため、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を持って行きましょう。その後、窓口で新しい紙幣を受け取ります。なお、紙幣の交換に手数料はかかりません。

5.破れた紙幣の交換場所は?

破れた紙幣の交換場所は、日本銀行の本支店にある発券課です。本店は東京都中央区に、交換業務を行っている支店は全国に約30ヵ所あります。先ほどのお問い合わせ先を参考に、足を運びやすい窓口を探しましょう。

また、紙幣の交換は平日の午前9時から午後3時までです。窓口で申請をした後、紙幣の状態を確認するための時間が必要なので、時間ギリギリではなく余裕を持って窓口に向かうようにしましょう。

当日中に交換手続きが完了できない場合、日本銀行では損傷したお金を預かってもらえないため、一度お金を持ち帰り、後日あらためて窓口に向かわなければなりません。二度手間にならないためにも、早い時間から手続きに向かうのがおすすめです。

近くに日本銀行の本支店がない場合、日本銀行でない普通の銀行窓口でも交換してもらえる可能性があるので相談してみましょう。ただし損傷がひどいと交換してもらえない可能性もあるので、注意してください。

なお、郵便局は貯金業務も取り扱っていますが、原則両替対応を行っていないため、破れた紙幣の交換は一切していませんので、ご注意ください。

6.紙幣を故意に破るのは違法になるのか?

交換に必要なものも少なく、手数料もかからないため、破ってしまった場合はすぐに交換するのが得策です。

しかし交換してもらえるからといって、紙幣を故意に破ったり燃やしたりする行為は許されるものではありません。

お金の損傷については「貨幣損傷等取締法」という法律があります。

1. 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
2. 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
3. 第1項又は前項の規定に違反した者は、これを1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

出典 電子政府の総合窓口e-Gov:「貨幣損傷等取締法」

上記のとおり、貨幣を故意に損傷した場合は1年以下の懲役または20万円以下の罰金となります。しかし、これは貨幣(1円、5円、10円、50円、100円、500円の全6種類)にのみ適用されるため、紙幣の損傷についての罰則規定は厳密にいえばありません。

それでも、思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、故意に紙幣を破ることはしないでください。



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