アトランティスとは?アトランティス大陸と伝説の謎の古代文明に迫る!

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アトランティス

皆さんは「アトランティス」という言葉を一度はお聞きになったことがあると思います。

実在したのか、またその場所はどこかについても謎に包まれているのが「アトランティス大陸」であり、伝説の古代文明「アトランティス」も神秘のベールに包まれています。

今回はこの「アトランティス」の謎に迫ってみたいと思います。

1.アトランティスとは

アトランティス(古代ギリシア語: Ατλαντίς)」は、ソクラテスの弟子として有名な古代ギリシアの哲学者「プラトン(プラトーン)」(B.C.427年~B.C.347年)の著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述された伝説上の広大な島及びそこに繁栄したとされる帝国のことです。

アトランティスは、島でありながら大陸ほどの大きさがあり、そこに住む人々は非常に高度な文明を持っていたとされています。アトランティスは強力な軍事国家でもありましたが傲慢さから神々の怒りに触れ、大地震と大津波によって海中に沈められたと伝えられています。

プラトンの時代の9,000年前に海中に没したと記述されています。

このように、プラトーンの生きた時代からさらに9千年も前に海中に没して滅んだということですから、日本で言えば「縄文時代」(B.C.14,000年頃~B.C.10世紀頃)の伝説ということになります。

従って、プラトンも実際に自分の目で見たわけではなく、古代からの伝承を記述しただけなので、大半は神話や伝説の類と考えて間違いないと思います。

ただし、シュリーマンの発見した「トロイア遺跡」(トロイア戦争の舞台となった古代都市の遺跡)のように全くの捏造とも言い切れません。ちなみに「トロイア戦争」はB.C.13世紀頃に起きた戦争です。

アトランティスは多くの映画や小説などの作品に登場しており、現在でも多くのファンが存在しています。

また、アトランティスは実在した島や国家をモデルにしているのではないかと考えられており、長年にわたって研究者たちの議論の的になっています。

2.アトランティスの名前の由来

(1)アトラス神

アトランティス(Ατλαντίς)という言葉は、ギリシア神話に登場するタイタンティーターン族の神「アトラス(Ἀτλας)」(アトラース)に由来しており、字義通りには「アトラスの娘」を意味しています。アトラスは大きな体を持つ巨人神であり、その巨躯によって大空を支える存在であるといわれています。

全知全能の神ゼウスが巨人族に戦いを挑んだ「ティタノマキア」では他の巨人族と同じくアトラスも敗北しており、その罰として天空を支える役目を与えられたとされています。

シケリアのディオドロスは『歴史叢書』の中で、アトラス王は弟ヘスペロスの娘ヘスペリティスと結婚して7人の美しい娘達(ヘスペリデス、アトランティデス)の父となり、エジプトのブシリス王の依頼を受けた海賊に誘拐されてしまった娘達をヘラクレスが救った際に、その礼としてヘラクレスの最後の功業を手伝ったのみならず、天文の知識を教えましたが、これがギリシア世界でアトラスの蒼穹を担ぐアトラス伝説へと変化してしまったということです。

(2)アトラスの海

プラトンの対話集に先立ち 「アトランティス(Ατλαντίς)」という表現は大西洋を意味する地名として使われています。ヘロドトスは『歴史』の中で大西洋を「アトランティスと呼ばれる、柱の外の海」と記述しました。以降、大西洋は今日に至るまで「アトラスの海」や「アトラスの大洋」と呼ばれるようになったのです。

ガイウス・プリニウス・セクンドゥスは『博物誌』で、ポリュビオスの報告として、アフリカのアトラス山脈の大西洋側の末端の山の沖合いに、ケルネ島とアトランティス島があると記述しています。

3.アトランティス大陸と伝説の謎の古代文明

(1)アトランティス大陸の伝説

大西洋の中央にアトランティスが描かれたアタナシウス・キルヒャーによる地図。南が上のため、右側がアメリカ、左側がアフリカ

<大西洋の中央にアトランティスが描かれたアタナシウス・キルヒャーによる地図。南が上のため、右側がアメリカ、左側がアフリカ>

プラトンは対話編『クリティアス』の中で、ポセイドーンは伝説の大陸アトランティスを自らの割り当ての地として引き受け、その中心に人間の女たちに生ませた子を住まわせたとしています。

海神ポセイドン

アトランティス大陸はリビアとアジアを合わせたよりも巨大であり、幻の金属オリハルコンが産出されるなど地下資源に富んでいました。アトランティスの人々はポセイドーンを崇拝し、ポセイドーン神殿や戦車に跨がるポセイドーン像を金や銀、オリハルコンで建造してはポセイドーンに捧げていました。

しかし、アトランティス原住民と交わり続けたことでアトランティス市民の神性が薄まっていき、堕落の果てに神々を敬わなくなってしまいました。

これに憤慨したゼウスはオリュンポス山に神々を召集すると、アトランティス大陸を沈めることを知らせました。ゼウスは大雨を降らせてアトランティス大陸を海中に沈ませました。また、ポセイドーンが三叉の矛で大陸を海に引きずり込んだとする説もあります。

(2)アトランティス大陸の大きさ

『ティマイオス』と『クリティアス』の中で、アトランティス大陸は「リビュアとアジアを合わせたよりもずっと大きい」と記されています。ここでいうリビュアとは現在の北西アフリカ西側の地域のことであり、これとアジアを合わせるとなると現在のオーストラリア大陸よりも大きな大陸になってしまいます。

アトランティス大陸が本当に実在していてオーストラリア大陸よりも大きな島だったとすれば、それほど巨大な島が一夜にして沈んでしまったという事実は驚きです。神の仕業と伝承されていることにもうなずけます。

(3)アトランティス人の特徴

アトランティスで暮らしていたアトランティス人はとても聡明で非常に徳の高い人々であったといわれています。また、「テレパシー」などの超常的な力を使うことができたとも伝えられています。

また、エジプトのピラミッドの内壁には飛行機や潜水艦のような絵が彫られており、優れた技術を持っていたアトランティス人がピラミッドの建設に関わった証拠なのではないかとする研究者もいるようです。

ピラミッドは宇宙人によって建てられたという説もあることから、アトランティス人は宇宙人だったのではないかという説まで存在します。これは信憑性が乏しいと私は思います。

(3)アトランティスの技術力

アトランティスには非常に優れた技術力が存在したといわれています。彼らは電気を駆使することにより、現在のようにテレビや電話などを通信手段として扱うことができたといいます。

また、エレベーターのような昇降機を発明しており、重い物も高い位置にまで運ぶことができたそうです。

アトランティスにはコンピューターも存在し、これによって大陸中の機械をコントロールしていたともいわれています。

アトランティス大陸が海に沈んだとされているのは今から約1万2000年前であるとされていますが、1万年前といえば人類はやっと農業に手を出し始めた頃になります。アトランティスは正に超古代文明の名に恥じない技術力を持っていたということになります。

(4)アトランティスの金属「オリハルコン」

オリハルコンとはアトランティスに存在したとされている幻の金属です。アトランティスの人々はこのオリハルコンを加工して飛行機や潜水艦を生産していたといわれています。

オリハルコンで作られた戦車は非常に強力であり、これによりアトランティスは軍事国家として確固たる地位を確立したとのことです。

しかし、人間に許された領域を超える武力を持ったアトランティスは神々の怒りに触れ、滅亡することになりました。

幻の金属であるオリハルコンですが、現在では「真鍮(しんちゅう)」がその正体ではないかとする説が有力とされています。

4.伝説の謎の古代文明が一夜にして滅んだ原因についての仮説

進んだ技術や軍事力を持っていたアトランティスはなぜ滅んでしまったのでしょうか?プラトンのアトランティス物語では、優れた知識と力に溺れた人々に全知全能の神ゼウスが憤慨し、一夜にしてアトランティス大陸を沈めてしまったと記されています。

大陸と呼ばれるほどの巨大な島が沈んでしまうとしては他にはどういった現象が考えられるのでしょうか?

(1)大地震説

巨大な島であるアトランティス大陸を破壊するほどの大地震が起こったとする説です。アトランティスは一夜にして海に沈んだといわれていますが、そんなことが可能な現象は数えるほどしか存在しません。巨大地震によって島を支える岩盤が崩壊したのだとすれば、一応の説明は付くことになります。

(2)大津波説

エドガーケイシー

アトランティス大陸は大津波によって流されてしまったのではないかとする説です。大洪水や巨大な津波であれば短時間で島を沈めてしまうことも可能です。アメリカの有名な予言者・心霊診断家であるエドガーケイシー(1877年~1945年)は「アトランティス大陸は大地震と大津波によって海に沈んだ」という予言を残しています。

日本列島を遥かに超えるような巨大な島が本当に沈んだとすれば、これは常識的な結論のように私には思えます。

(3)小惑星衝突説

地球への隕石衝突

アトランティス大陸は小惑星衝突の影響によって沈んでしまったとする説です。アトランティスが滅亡した今から1万2000年前ほど前には、大型哺乳類の多くも大量絶滅を起こしており、地球規模での自然災害が発生したことは間違いないといわれています。

1万年ほど前に地球に接近、もしくは衝突した小惑星によって大規模な地震や大津波が発生した可能性もあるとする天文学者も存在します。

小惑星の衝突は、「地球滅亡・人類滅亡」を引き起こす要因の一つにも挙げられており、これが最も現実にありそうな有力な説だと私は思います。

5.アトランティス大陸の場所

『ティマイオス』と『クリティアス』で語られるアトランティスの場所は、地中海から見て現代のジブラルタル海峡付近の外海に位置するとされていました。また、プラトンは著書の中で大西洋のことをアトラスの大洋と語っています。これらのことから、作中のアトランティスは大西洋に位置していたことがわかっています。

しかし、アトランティスのモデルになったとされる島の場所には諸説あり、必ずしも大西洋にアトランティスが存在していたとはいえないようです。

6.アトランティスは実在したのか

アトランティスは実在した島や文明をモデルにした伝説であると考えられています。ここではアトランティスのモデルとなったとされる遺跡の中でも特に有力なものをご紹介します。

(1)ミノア王国

ミノア王国とは、今から4,000年ほど前に現在の地中海付近で栄えた文明です。このミノア王国は火山の噴火によって引き起こされた津波によって滅んでしまったため、アトランティスのモデルなのではないかと考えられています。

しかし、1万年以上前に海に沈んだとされているアトランティスとは時代的に大きなズレが生じています。また、ミノア王国は小規模の文明であったため、先進的な技術と強力な軍事力を持っていたとされているアトランティスのモデルとしては不自然なのではないかという声もあります。

(2)大西洋に沈んだ島

著書の中でプラトンはアトランティスは大西洋に存在していたと語っています。そのため氷河期の終焉によって上昇した海水面により水没した島がそのモデルなのではないかとする説です。

2013年にはブラジル沖1,500キロメートルの海底から地上でしか形成されない花崗岩が発見されており、大西洋には過去に巨大な大陸が存在した証拠になるのではないかと注目されました。

他にも大西洋では火山活動などによって沈んだと考えられる島が複数存在するとされており、これらがアトランティス大陸の正体なのではないかとする説もあります。

しかし、現在でも有力な証拠は見つかっておらず、先述した花崗岩の大地も信憑性が低いといわれるようになりました。

(3)バルト海の海底遺跡

バルト海

2011年にはバルト海沖の海底から古代の遺跡が発見され、滅亡したアトランティスの残骸なのではないかと注目を集めました。さらに調査の結果この遺跡は海に沈んでから1万年以上が経過している可能性が高いと考えられており、アトランティス大陸が海に沈んだ時代と一致していたのです。

この海底遺跡は調査のたびに通信機器に異常が発生しており、沈んでいるアトランティス文明の機械の影響なのではないかと噂されています。また、遺跡自体も何の物質で作られているか判断できないため、発見されたアトランティス候補の中でも特に有力なもののひとつとなっています。

(4)ビミニロード

ビミニ

ビミニロードとは、1968年にビミニ島沖で発見された海底に沈んだ巨大な石群です。大小様々な板状の石が500メートル以上も連なっていたため、人工的に造られた古代遺跡なのではないかと噂されました。また、今から1万5000年ほど前には地上に存在していたことが判明したため、これが海に沈んだアトランティス大陸のモデルなのではないかと考えられたのです。

ビミニロードは現在では石灰岩によって自然に形成された可能性もあるとされていますが、依然として人工物である可能性も捨てきれないといいます。また、これが人工物であると仮定しても誰が、何の目的で、どのように造ったかはわかっていません。

ちなみに、ビミニ(Bimini )は、バハマ西端、マイアミ(フロリダ州)から東へ81km(53マイル)に位置する諸島です。



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