今さら聞けないAKB48とは?現在人気のメンバーと気になる卒業生光宗薫も紹介。

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AKB48

団塊世代の私がよく知っている女性アイドルグループとしては、「ザ・ピーナッツ」「ゴールデンハーフ」や「キャンディーズ」「ピンク・レディー」がありますが、せいぜい4人までのユニットでした。

その後出てきた、「おニャン子クラブ」は、十数人のグループでしたが、全員の顔と名前がわからないまでも一応は知っています。

しかしつんく♂がプロデュースした「モーニング娘」や秋元康がプロデュースした「AKB48」あたりになると、大人数のダンスユニットということもあり、個々の顔や名前はさっぱりわからないというのが実情です。

さらにその後に出てきた「SKE48」や「乃木坂46」「欅坂46」などに至っては、もうお手上げです。

そこで今回は、「AKB48」について私なりに調べたのでご紹介したいと思います。

5.現在のメンバーの人気ランキングベスト5

ツイッターフォロワー数と握手売上を中心に、ネット上の声や過去の総選挙順位、インスタグラムフォロワー数などを考慮して選考された「ベスト5」は次の通りです。

(1)柏木由紀(かしわぎ ゆき)

AKB

AKB48メンバー現在の人気ランキングの栄えある第1位の座に輝いたのは、ゆきりんこと柏木由紀です。AKB48には3期生として加入。同期の渡辺麻友とともに波乱のアイドル人生を歩んできました。

ツイッターフォロワー数は現役AKBメンバー中最多の1,254,120。握手はAKB48史上トップクラスの神対応。現在のAKB48メンバー人気ランキングとしては文句なしの1位といえるでしょう。

(2)横山由依(よこやま ゆい)

AKB

2代目総監督の横山由依が第2位にランクイン。AKB48には9期生として加入しました。

握手売上は芳しくないものの、ツイッターフォロワー数は968,710とかなり上位。2017年の総選挙では念願の神7入りを果たし、苦手なスピーチもちゃんとできていました。

着実に人気と実力を上げてきているようです。

(3)小栗有以(おぐり ゆい)

AKB

AKB48にチーム8として加入した小栗有以。ニックネームは「ゆいゆい」です。おっとりした雰囲気と天然発言で最近人気急上昇中!

握手の完売速度が速いだけでなく、徐々に一般知名度もあがってきています。

卒業を発表した渡辺麻友から後継者指名を受けており、今後の躍進が期待されます。

(4)向井地美音(むかいち みおん)

AKB

15期生としてAKB48に加入した向井地美音。子役時代に篠原涼子主演ドラマ『アンフェア』に出演しており、そのイメージが強かった方も少なくないかもしれませんね。

しかし現在はすっかりAKB48の主要メンバー。次世代エースとして期待されています。

(5)岡田奈々(おかだ なな)

AKB

第5位はAKBグループの風紀委員岡田奈々です。ニックネームは「なぁちゃん」。AKB48には13期生として加入しました。

2017年の総選挙では9位となるなど三銃士の中で1番の出世頭です。握手売上も良く、今後ますますの活躍が期待されます。

2.私が気になる卒業メンバー

光宗薫

卒業メンバーには、私の知っているだけでも前田敦子・高橋みなみ・板野友美・篠田麻里子・秋元才加などがいますが、今私が気になる卒業メンバーは光宗 薫(みつむねかおる)です。

光宗 薫(1993年~ )は、AKB48卒業後の現在、絵画アーティスト、女優、ファッションモデルとして活躍しています。

私は「プレバト」というテレビ番組で初めて知り、その絵画における独特の才能に驚きました。彼女は美術系の学校に通っていたわけではありませんが、天賦の才能があるようです。

彼女については、「プレバトで、意外なタレントが俳句・消しゴムはんこ・水彩画等に才能を開花!」「光宗薫がプレバト・水彩画の過去最高傑作で2ランク昇格の名人5段に!」「光宗薫ワールド全開の個展・SEMITOPIAは彼女の無限の可能性を示した新境地」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

3.「AKB48」とは

「AKB48」は、秋元康(1958年~ )によるプロデュースで2005年に誕生した女性アイドルグループです。

グループ名「AKB48」のアルファベット部分のAKBは、ホームグラウンドが位置する秋葉原(あきはばら、AKIHABARA)、または秋葉原の俗称の秋葉(あきば、AKIBA)に由来します。

48の由来は、「『おニャン子』とか、何か単語が入ると、古くなるので、商品開発番号みたいな無機質なものにしたい」という秋元康の意思です。初期の構想では1軍24人に2軍24人の計48人というものでした。なお戸賀崎智信は、結成当初の所属事務所であるoffice48社長(芝幸太郎)の好きな数字が48であったため、50人程度のグループをつくるなら48人にしてくださいと言われたと述べています。

秋葉原で新しいアイドルを劇場から作ろうというコンセプトプロジェクトが立ち上がり、同年7月に第1期メンバーの募集が始まりました。8月には秋葉原ドン・キホーテ8階AKB48劇場を作ることが決定しました。

10月に実施された第1回オーディションには7,924人が応募し、最終審査に45人が選出され、その中から最終オーディションで24人が合格しました。

AKB48劇場は、12月にグランドオープンしましたが、当初の観客は関係者を含めて72人でした。公演を100回観るとMVPのTシャツとメンバー全員との写真撮影ができるという特典をつけた、いわゆる「AKB48商法」が始まりました。

翌06年2月にはインディーズデビューシングル「桜の花びらたち」が発売され、オリコンチャートで初登場、第10位に輝きました。女性アーティストとしては8年ぶりの快挙でした。

AKB48のコンセプトは「会いに行けるアイドル」で、その名の通りAKB専用劇場で毎日ステージを行っています。メンバーの多くはオーディションで合格してから短期間で歌やダンスをマスターしています。

また、グループが大人数なため通常はチームA(21人)、チームK(25人)、チームB(26人)、2011年6月に発足したチーム4 (26人)、2014年4月各県のオーディションで誕生したチーム8(37人)に分かれて活動し、さらに正規メンバーになることを目指し活動している研究生が在籍しています。

発売されるCDやアルバムには「握手会」に参加できる権利がつくなどの特典があるのが特徴で、特典目当てに複数買いをするファンも多く、CD業界の不況にもかかわらず売り上げを伸ばしています。ただ「握手会」では、メンバー2人が男から切りつけられる事件もありました。

例えば08年10月に発売されたメジャー10作目のシングル「大声ダイヤモンド」(キングレコード)はオリコンチャート初登場第3位、第2週が11位と健闘。発売記念握手会には、4千人のファンが集まりました。

音楽以外にも各メンバーがドラマや映画出演、雑誌連載、写真集発売など幅広く活躍しています。11年3月に起こった東日本大震災の被災者に対しては同月14日に「AKB48プロジェクト義援金」を発足させ、広く協力を募集しました。メンバー以外にもスタッフや総合プロデューサーの秋元康も寄付を寄せています。

新曲を歌うメンバーをファン投票で決める「総選挙」(選抜総選挙)も、AKB48の特徴として有名です。第1回は09年、第2回は10年に行われました。

第3回では、11年5月発売の21作目のシングル「Everyday、カチューシャ」に投票権がつき、11年8月に発売の22作目のシングルでの21人の選抜メンバーを選びました。

姉妹ユニットである「SKE48」、「NMB48」のメンバーも含め過去最大の150人が出馬し、5月24日午前10時に投票が開始されました。投票は6月8日午後3時に締め切られ、結果は前回惜しくもトップを逃した前田敦子が1位に返り咲き、前回トップだった大島優子が2位、3位は柏木由紀に決定。開票の様子は6月9日、東京・日本武道館で発表され、その模様は全国83カ所のスクリーン上で生中継、香港でも3カ所で中継されました。

なお、この楽曲「Everyday、カチューシャ」は発売2日で108.5万枚を売り上げるヒットで、オリコンによると発売第1週でのミリオン達成はアイドル史上初の快挙だということです。

プロデュースする側としては、大勢のメンバーの中から山口百恵や松田聖子・安室奈美恵のような飛び抜けたぬけた国民的トップアイドルの出現を期待していたのかもしれませんが、それは不発に終わったようです。

しかし、大勢のメンバーを擁して、メンバーの入れ替わりを通じて新陳代謝を図るという新しい形でのアイドルユニットの定着には成功したと思います。

これは、「テセウスの船(テセウスのパラドックス)」のような「アイドルグループのパラドックス」と言えますね。

4.特色

AKB48は、東京・秋葉原に専用の劇場である「AKB48劇場 (AKB48 Theater) 」を持っています。「会いに行けるアイドルをコンセプトにこの劇場にて、ほぼ毎日公演を行うことを特徴としています。

マスメディアを通した遠い存在ではなく、ファンがメンバーを身近な存在として感情移入し応援して、その成長過程を共有するスタイルがファンの支持を得ています。

「AKB48」というグループ名ですが、メンバーは48人ではなく、正規メンバーと研究生を合わせて80人余りのメンバーが在籍しています(2022/8/29時点のメンバー数は82人)。

2010年11月には正規メンバーが48人、2013年3月には全メンバーが88人でギネス世界記録に認定されました。

姉妹グループとして日本国内にSKE48・NMB48・HKT48・NGT48・STU48が、日本国外にJKT48・BNK48・MNL48・AKB48 Team SH・AKB48 Team TP・CGM48があります。

AKB48に姉妹グループを含めた場合には「AKB48グループ」、「AKBグループ」、または「48グループ」と総称されます。

5.さまざまな活動

(1)選抜総選挙

AKB48のシングル表題曲を歌うメンバーをファンによって選出する一種の人気投票で、2009年より毎年開催されていたイベントですが、2018年を最後に以降は開催されていません

被選挙権を有するのは、SDN48を除く日本国内AKB48グループの全メンバーおよび、AKB48から日本国外グループへの移籍メンバーでした。

第1回から第4回までは在籍するメンバー全員が候補者となっていましたが、第5回以降は立候補制を導入しており、第5回に限っては4年以上在籍した卒業メンバーの立候補も認められました。第10回においては日本国外グループ所属メンバーの全員に被選挙権が付与されました。

(2)じゃんけん大会

選抜総選挙に続いて2010年から毎年開催されていたメンバー選抜イベントですが、2019年以降は開催されていません。

勝敗が確率的に平等であり、偶然性によって決まるじゃんけんの結果のみで選抜メンバーを決定します。

選抜総選挙は、メンバーに対するファンの支持によって順位や票数が決まる人気投票であるために、マスメディアに露出する機会の多い人気メンバーが有利になるという欠点があります。

選抜じゃんけん大会は、人気や知名度が低いメンバーにも平等にチャンスが与えられるために考案されました。

AKB48の正規メンバーと予備戦を勝ち抜いた研究生が本戦に参加できます。第2回から日本国内の姉妹グループのメンバーにも出場権が与えられました。勝負は1回勝負のトーナメント方式で行われます。

第1回から第4回までは上位16人を決定し、総選挙同様1位になったメンバーがセンターポジションを務めるAKB48のシングル曲の選抜メンバーとなりました。第5回は優勝者のソロデビューに変更されるなど回を追うごとに優勝を含む上位入賞メンバーへの処遇は変化しています。

(3)ドラフト会議

AKB48グループの各チームのメンバーが、日本のプロ野球ドラフト会議を模した方式によって、新規にチームに加入するメンバーを選出するオーディションイベントです。

第3回ドラフト会議ではメンバーが候補者を選択・指名をするのではなく、各チームを推すファンのインターネットによる投票で選択・指名する方式が採用されました。

(4)派生ユニット・ソロユニット・部活動

AKB48の所属メンバー数人で結成された派生ユニットがあります。テレビ番組の企画や企業とのコラボレーションやタイアップなどで結成された期間限定のものと、特定の企画に拘らず活動するものがあります。

最初のユニットは、2006年11月にテレビ番組の企画で結成されたほね組 from AKB48で、シングルも発売しています。

また、特定の企画に拘らず活動するユニットは、2007年4月に結成されたChocolove from AKB48(活動休止)を皮切りに、ノースリーブス、渡り廊下走り隊7(2014年2月9日解散)、フレンチ・キス(2015年11月5日解散)、Not yet(大島優子卒業に伴い活動休止)、DiVA(2014年解散)が結成されており、それぞれシングルやアルバムを発売しています。

また、数人のメンバーがソロの音楽活動を行っています。2008年に大堀恵が、2010年にテレビ番組の企画に基づき増田有華、奥真奈美がシングルを発売しました。

その後、2011年に板野友美がシングルを発売し、続いて前田敦子、岩佐美咲、渡辺麻友、指原莉乃、松井咲子、河西智美、柏木由紀、高橋みなみ、倉持明日香がシングルまたはアルバムを発売しています。

その他、2012年に秋元康がGoogle+上で発足を発表した「部活動」(活動休止状態)があります。

(5)慈善活動・啓発活動

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災者支援を目的としてファンに対して義援金拠出を呼びかけたり、チャリティーソング・チャリティーイベントを企画するなどといった活動が行われています。

また、このような義援金プロジェクトが広く社会に支持されているとして、2011年5月から日本赤十字社の活動を広く周知する「赤十字オフィシャルメッセンジャー」に起用されました

東日本大震災後の2011年5月より被災者支援のため(2015年までは毎月1回の割合で)、東北地方各地の被災地において無料のミニライブと握手会を行っています。ただし、被災地外からファンが集まることを防ぐため直前まで告知をしておらず、観覧できるのは会場周辺の被災者に限定しています。姉妹グループも含めたメンバーの中から毎回6人程度が交代で参加しています。

2012年から、厚生労働省の肝炎総合対策推進国民運動事業「知って、肝炎プロジェクト」のスペシャルサポーターを務めています。

2016年には、木﨑ゆりあがプロジェクトのオリジナルテーマソング「笑顔の明日」に歌唱メンバーとして参加しました。

また、メンバーがイベントである年次ミーティングに出席するほか、厚生労働省が推進する当プロジェクトの啓発活動にも参加しています。

2020年11月30日には、警察庁生活安全局長より「特別防犯支援官」を委嘱され、SOS47のメンバーに加わりました。

2022年7月25日には、肝炎対策事業功労者厚生労働大臣表彰を受賞しました。

(6)OUC48プロジェクト

OUC48プロジェクト(オーユーシーフォーティーエイトプロジェクト)は、「おうち」(OUCHI、自宅)から日本を元気にすることを目的に2020年4月15日に発足したプロジェクトです

2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年4月7日に日本国内で出された緊急事態宣言を受けて、メンバーが主体となって発足しました。

プロジェクトの第一弾として、メンバーがそれぞれの自宅で撮影して合成した「365日の紙飛行機」(おうちver.)をYouTubeのAKB48公式チャンネルで公開しました。

4月16日には、SHOWROOMを使用して「OUC48おうち公演」の生配信を開始しました。またチーム8が「集まれエイトちゃん!G8首脳かいぎっ」と題し、チームメンバーの中から8人をテーマに沿って選び、テレビ会議でトークする配信を行っています。

5月7日には、メンバーが講師となってAKB48の楽曲の振り付けを教える「振りコピ Sounds good ! OUC48 サビ振付講座」をYouTubeのAKB48公式チャンネルで開始しました。その他、ネット配信によって様々な活動を展開しています。

2020年6月1日よりAKB48所属のメンバーはOUC48との兼任という形式で活動を行うことになりました

(7)海外展開

2007年9月22日には初の日本国外での公演として、チームBが北京の中国芸術研究院で開催された「日中文化人懇談会2007」に参加しました。

2009年にはパリ・ニューヨーク・カンヌで、2010年にはロサンゼルス・ソウル・シンガポール・モスクワ・マカオなど、2012年にはワシントンD.C.などでライブを行いました。

2011年5月15日より、シンガポールで日本国外で初の定期公演を開始しました。

2011年12月8日、Google+上での交流サービス「AKB48 Now on Google+」を開始しました。メンバーが書き込んだ記事は、英語・中国語・韓国語・タイ語・インドネシア語に翻訳されて配信されます。

2019年11月1日と2日にはバルセロナでライブを行いました。

(8)姉妹プロジェクト

2008年に名古屋市・栄を拠点とするSKE48が、2009年にAKB48劇場を本拠地とする第二のグループとして20歳以上のメンバーのみを集めたSDN48が、2010年に大阪市・難波を拠点とするNMB48が、2011年に福岡市・博多を拠点とするHKT48が、2015年に新潟市を拠点とするNGT48が、2017年に瀬戸内地方7県(兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県)を拠点とするSTU48が、それぞれ結成されました。

また日本国外でも、2011年にインドネシア・ジャカルタを拠点とするJKT48が、2012年に中華人民共和国・上海を拠点とするSNH48が、2017年にタイ・バンコクを拠点とするBNK48結成されました。

さらに2018年には、台湾・台北を拠点とするTPE48、フィリピン・マニラを拠点とするMNL48、中華人民共和国・上海を拠点とするAKB48 Team SH、ベトナム・ホーチミンを拠点とするSGO48結成されました。

BNK48、TPE48、MNL48については、2016年3月26日に横浜スタジアムで開催された『祝 高橋みなみ卒業”148.5cmの見た夢”in 横浜スタジアム AKB48単独コンサート』において、同年中に始動することが発表されたものの、3グループとも2016年内での発足には至りませんでした。

2017年12月27日にインド・ムンバイを拠点とするMUM48が2018年に誕生することが発表されましたが、プロジェクトは中止となりました。2018年7月30日にはTPE48のライセンス契約解消が発表され、同年8月26日にAKB48 Team TPとして再始動しました。

2019年6月19日には、インドでデリーのあるインド北部を拠点とするDEL48とムンバイを拠点とするMUB48の2グループを同時に立ち上げるプロジェクトが発表されました。

2019年10月26日には、同年6月に発表されていたタイで2グループ目となるチェンマイを拠点とするCGM48が結成されました。同年12月にはDEL48が結成されました。

2021年12月5日、ベトナムのSGO48が、新型コロナウイルス感染症の流行による活動面での制約などを理由として12月22日に解散することが発表されました。2022年7月13日、インドにおける新型コロナウイルス感染症による不安定な状況を理由として、DEL48が活動終了し解散、MUB48は事業終了となりました。

このように急激な海外展開は、必ずしもうまく行っていないようです。