NHK大河ドラマ「光る君へ」の主な登場人物・キャストと相関関係をわかりやすく紹介

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光る君へ光る君へ

2024年NHK大河ドラマは「源氏物語」の作者である紫式部が主人公でそのパトロンでもあった藤原道長とのラブストーリーも含む「光る君へ」(主演・吉高由里子 作・大石 静)です。

2020年の「麒麟がくる」、2021年の「青天を衝け」、2022年の「鎌倉殿の13人」、2023年の「どうする家康」と力作・話題作が続くNHK大河ドラマですが、2024年の「光る君へ」も楽しみですね。

ただし、下の「登場人物の全体相関図」を見てもわかる通り、藤原姓が多いだけでなく、登場人物も非常に多く相関関係も複雑なようです。

光る君へ・全体図1光る君へ・全体図2

そこで今回は、主な登場人物についてわかりやすくご紹介したいと思います。

1.紫式部(まひろ)とその家族

まひろの家族

(1-1)紫式部の少女時代 まひろ (演:落井 実結子)

まひろ

父・藤原為時譲りの学問好きで、漢籍を暗唱できるほど。利発ゆえ少しおませなところも。 ひょんなことから知り合った三郎(のちの藤原道長)に興味を引かれ、素性を知らぬまま再会を待ち望む。

(1-2)『源氏物語』の作者 紫式部(まひろ)(演:吉高 由里子)

紫式部

学問をつかさどる父・藤原為時のもとで並外れた文学の才を発揮し、想像力と好奇心を育む。のちに、まひろが書きつづる『源氏物語』は、道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間で大ベストセラーとなる。

なお紫式部についての詳しい紹介は、「紫式部とは?NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公の生涯と人物像に迫る。」「紫式部はなぜ源氏物語を書いたのか?藤原道長との不倫の真相は?」「紫式部が仕えた中宮彰子とは?摂関政治を支えたその生涯と人物像に迫る。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(2-1)まひろの弟 太郎(たろう)(演:湯田 幸希)

太郎・藤原道長

まひろ(紫式部)の弟。のちの藤原惟規。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されている。のんびり、飄々(ひょうひょう)とした性格。

(2-2)まひろの弟 藤原 惟規(ふじわらののぶのり)(演:高杉 真宙)

まひろの弟

まひろ(紫式部)の弟で、幼名は太郎。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されている。のんびり、飄々(ひょうひょう)とした性格。

なお藤原 惟規についての詳しい紹介は、「藤原惟規とは?紫式部の弟で好色家の歌人だったが若死した。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)まひろの父 藤原 為時(ふじわらのためとき)(演:岸谷 五朗)

藤原為時

まひろ(紫式部)の父。藤原一門であるが、下級の貴族。裕福な生活とは縁遠かった。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける。

なお藤原 為時についての詳しい紹介は、「紫式部の父・藤原為時とは?花山天皇に仕え不遇となった生涯と人物像に迫る。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(4)まひろの母 ちやは(演:国仲 涼子)

ちやは

まひろ(紫式部)の母。不器用な夫を支え、豊かとはいえない暮らしの中でも、幼いまひろや弟の太郎を、愛情深く育てる優しい女性。

なおちやはについての詳しい紹介は、「ちやはとは?紫式部の母親・藤原為信女のことで、紫式部が幼い頃に死去。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(4)まひろの夫 藤原 宣孝(ふじわらののぶたか)(演:佐々木 蔵之介)

藤原宣孝

まひろ(紫式部)の父・藤原為時とは職場の同僚で同年配の友人どうし。世知にたけ、鷹揚(おうよう)な性格の男性。まひろのことは幼いころから知っており、よい話し相手となって温かく見守る。

なお藤原 宣孝についての詳しい紹介は、「紫式部の夫・藤原宣孝とは?その死が『源氏物語』執筆動機にもなった生涯と人物像に迫る。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

2.道長とその家族・家司

道長の家族

(1-1)のちの最高権力者・藤原道長 三郎(さぶろう)(演:木村 皐誠)

三郎・藤原道長

のちの藤原道長。父・兼家は権力闘争に明け暮れているが、本人は兄の道隆、道兼の陰で目立たず、のんびり屋な性格。庶民の文化に興味津々。偶然出会ったまひろと親しくなる。

(1-2)のちの最高権力者 藤原 道長(ふじわらのみちなが)(演:柄本 佑)

藤原道長

平安の貴族社会で、最高の権力者として名を残した男性。まひろ(紫式部)とは幼いころに出会い、特別な絆が生まれる。のちにまひろの『源氏物語』の執筆をバックアップし、宮中への出仕を勧める。

なお藤原 道長についての詳しい紹介は、「光源氏のモデル・藤原道長とは?紫式部のパトロンで栄華を極め、酷似する逸話も。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(2)道長の父/右大臣 藤原 兼家(ふじわらのかねいえ)(演:段田 安則)

藤原兼家

道長の父。藤原氏の中でも、名門中の名門。権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策する。いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようと作戦を練る。

なお藤原 兼家についての詳しい紹介は、「藤原兼家とは?摂関政治の全盛期を築いた藤原道隆や藤原道長の父の生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)道長の母 時姫(ときひめ)(演:三石 琴乃)

時姫

道長の母。兼家の正妻。出世街道を突き進む夫を支えつつ、とりわけ三兄弟の行く末を思い、見守っている。

なおに時姫ついての詳しい紹介は、「藤原時姫とは?藤原兼家の妻で藤原道隆や藤原道長の母の生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(4)道長の長兄 藤原 道隆(ふじわらのみちたか)(演:井浦 新)

藤原道隆

道長の長兄。兼家の嫡男。才色ともに優れており、上品さ、明るさをも兼ね備えた、申し分のない跡継ぎ。権力を弟たちではなく、息子に継がせようと試みる。

なお藤原 道隆についての詳しい紹介は、「藤原道隆とは?摂関政治の基礎を固めたが弟の道長一族に敗れた生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(5)道長の次兄 藤原 道兼(ふじわらのみちかね)(演:玉置 玲央)

藤原道兼

道長の次兄。兄の道隆にすべてがかなわず、父の愛情に飢えている。その苛立(いらだ)ちの矛先が道長に向くことも。まひろ(紫式部)との間には、ある因縁が。

なおに藤原 道兼ついての詳しい紹介は、「藤原道兼とは?容貌醜く、剛腹で片意地・偏執的な性格で、花山天皇を欺き出家・退位させた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(6)道長の姉 藤原 詮子(ふじわらのあきこ)(演:吉田 羊)

藤原詮子

道長の姉。円融天皇に入内(じゅだい)し、父の望みどおり皇子をもうける。その懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。

なお藤原 詮子についての詳しい紹介は、「藤原詮子とは?藤原兼家の娘、藤原道長の姉で一条天皇の母の生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(7)道長の正妻 源 倫子(みなもとのともこ)(演:黒木 華)

源倫子

藤原道長の正妻。源雅信の娘で、宇多天皇のひ孫。おおらかさと強さを併せ持つ女性。まひろ(紫式部)とも交流があり、不思議な関係が築かれていく。

なお源 倫子についての詳しい紹介は、「源倫子とは?藤原道長の正室で、4人の娘を入内させた女性の生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(8)道長のもう一人の妻 源 明子(みなもとのあきこ)(演:瀧内 公美)

源明子

藤原道長のもう一人の妻。父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ盾を失った。のちに、まひろ(紫式部)の存在に鬱屈(うっくつ)がたまっていく。

なお源 明子についての詳しい紹介は、「源明子とは?藤原道長の妾妻で、嫡妻の源倫子に対して鬱屈した気持ちがあった!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(9)道隆の正妻 高階 貴子(たかしなのたかこ)(演:板谷 由夏)

高階貴子

藤原道隆の正妻。宮仕えの経験があり、はきはきした知的な女性。道隆のあとを継ぐ息子たち、そして天皇への入内(じゅだい)が見込まれる娘の定子(さだこ)の教育に力を入れる。

なお高階 貴子についての詳しい紹介は、「高階貴子とは?中宮定子の生母で、夫・藤原道隆の全盛期を支えた生涯と人物像。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(10)道隆の長女 藤原 定子(ふじわらのさだこ)(演:高畑 充希)

藤原定子

道隆の長女。一家の繁栄を願う父の思いを一身に負い、年下の一条天皇に入内(じゅだい)する。清少納言らが集う、才気にあふれたサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃(きさき)となるが、悲運に見舞われる。

なお藤原 定子についての詳しい紹介は、「清少納言が仕えた中宮定子とは?父・道隆の没後不遇で若死した生涯と人物像に迫る。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(11)道隆の嫡男 藤原 伊周(ふじわらのこれちか)(演:三浦 翔平)

藤原伊周

道隆の嫡男。才色兼備の自信家の青年。若くして、父の引き立てによりスピード出世を果たす。父亡きあとは、妹の定子への一条天皇の寵愛(ちょうあい)を頼りに、道長と火花を散らすライバルとなる。

なお藤原 伊周についての詳しい紹介は、「光源氏のモデル・藤原伊周とは?才気溢れるイケメンだが藤原道長に敗れ左遷される。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(12)道長の異母兄 藤原 道綱(ふじわらのみちつな)(演:上地 雄輔)

藤原道綱

道長の異腹の兄。知性豊かな母を持つが、本人は一向に才に恵まれず、父の兼家からは、正妻の息子たちより格段に軽く扱われている。性格は明るくお人よしで、憎めないところもある。

なお藤原 道綱についての詳しい紹介は、「『蜻蛉日記』の作者の藤原道綱母とは?有能な政治家の夫・兼家と不肖の息子・道綱」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(13)道綱の母 藤原 寧子(ふじわらのやすこ)(演:財前 直見)

道綱母

藤原兼家の妾(しょう)。一人息子の道綱を溺愛している。和歌にたけており、兼家との日々を『蜻蛉日記(かげろうにっき)』として残した、才色兼備の女性。まひろ(紫式部)も幼いころから、『蜻蛉日記』を読みこんでいる。

なお藤原 道綱の母についての詳しい紹介は、「『蜻蛉日記』の作者の藤原道綱母とは?有能な政治家の夫・兼家と不肖の息子・道綱」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(14)藤原兼家の家司 平 惟仲(たいらのこれなか)(演:佐古井 隆之)

平惟仲

藤原兼家の家司(けいし)。大学頭(だいがくのかみ)や弁官などを歴任。

なお平 惟仲についての詳しい紹介は、「平惟仲とは?地方出身ながら勉学で磨いた才覚を武器に中央政界を渡り歩き、従二位・中納言にまで昇り詰めた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

3.朝廷の人々

朝廷の人々

(1)円融天皇の甥 師貞親王(もろさだしんのう)(演:伊藤 駿太)

師貞親王

東宮(皇太子)。円融天皇(えんゆうてんのう)の甥(おい)。まひろ(紫式部)の父・為時による漢籍の指南を受ける。後の円融天皇。

(2)六十四代 円融天皇(えんゆうてんのう)(演:坂東 巳之助)

円融天皇

64代天皇。道長の姉・詮子が入内(じゅだい)し、懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家は、孫の懐仁親王を一日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。

なお円融天皇についての詳しい紹介は、「円融天皇とは?藤原氏の内紛に翻弄され、26歳で退位した中継ぎの天皇だが「院政」を意識していた!?」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)公任の姉 藤原 遵子(ふじわらののぶこ)(演:中村 静香)

藤原遵子

藤原頼忠の娘で、公任の姉。円融天皇(えんゆうてんのう)に入内(じゅだい)する。

なお藤原 遵子についての詳しい紹介は「藤原遵子とは?円融天皇の皇后だが、子がないため「素腹の后」と呼ばれた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(4)六十五代 花山天皇(かざんてんのう)(演:本郷 奏多)

花山天皇

65代天皇。東宮(皇太子)のころから、まひろ(紫式部)の父・藤原為時による漢籍の指南を受ける。即位後、藤原兼家の孫である懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)が東宮となったために、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。

なお花山天皇についての詳しい紹介は、「残念な天皇の話(その1)。陰謀により2年で退位した花山天皇の奇行と好色な問題行動とは?」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(5)六十六代 一条天皇(いちじょうてんのう)(演:塩野 瑛久)

一条天皇

66代天皇。道長の甥(おい)で、幼くして即位した。入内(じゅだい)した道隆の長女・定子を寵愛(ちょうあい)するが、のちに道長の長女・彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。

なお一条天皇についての詳しい紹介は、「二后を持った一条天皇とは?平安女流文学開花に寄与した生涯と人物像に迫る。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(6)斉信の妹 藤原 忯子(ふじわらのよしこ)(演:井上 咲良)

藤原よし子

花山天皇の女御(にょうご)。寵愛(ちょうあい)を受けるが早逝(そうせい)。天皇の出家のきっかけとなる。

なお藤原 忯子についての詳しい紹介は、「藤原忯子とは?花山天皇の女御で、寵愛を受けて懐妊するも17歳で急逝し、天皇出家の引き金となった!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(7)雅信の弟 源 重信(みなもとのしげのぶ)(演:鈴木 隆仁)

源重信

源雅信の弟。音曲に通じ、朗詠・笙(しょう)・笛をよくした。

なお源 重信についての詳しい紹介は、「源重信とは?恋愛は不得手だが、愛敬があり人懐っこい性格。平等院は元は彼の別荘だった!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(8)斉信の父/兼家の異母弟 藤原 為光(ふじわらのためみつ)(演:阪田 マサノブ)

藤原為光

藤原兼家の異母弟で、斉信の父。長女は藤原義懐の妻となり、次女・忯子は花山天皇に入内(じゅだい)する。

なお藤原 為光についての詳しい紹介は、「藤原為光とは?花山天皇の女御となった忯子の父で、娘の早すぎる死を悼んで法住寺を建立!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(9)花山天皇の叔父 藤原 義懐(ふじわらのよしちか)(演:高橋 光臣)

藤原義懐

花山天皇の叔父。若い天皇を支える役として急速に出世する。しかし藤原兼家の謀略によって天皇は退位し、出家。一夜にして権力を失うはめに。

なお藤原 義懐についての詳しい紹介は、「藤原義懐とは?花山天皇の叔父として出世するも、一夜で権力を失い出家した!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(10)公卿 藤原 顕光(ふじわらのあきみつ)(演:宮川 一朗太)

藤原顕光

道長の一回り年長の公卿(くぎょう)。儀式での失敗など、その無能ぶりはしばしば嘲笑されていた。しかし、競争相手である公卿たちが早く亡くなったことで、政治の中枢に残る。

なお藤原 顕光についての詳しい紹介は、「藤原顕光とは?無能者扱いされたが、死後は怨霊「悪霊左府」として藤原道長一族から恐れられた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(11)公卿・学者 藤原 文範(ふじわらのふみのり)(演:栗田 芳宏)

藤原文範

康保4年(967年)に公卿(くぎょう)となる。

なお藤原 文範についての詳しい紹介は、「藤原文範とは?まひろ(紫式部)の母方の曽祖父で、大雲寺を創建した公卿。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

4.道長の同僚・ライバル

(1)天皇の側近 藤原 実資(ふじわらのさねすけ)(演:秋山 竜次)

藤原実資

藤原小野宮流の当主。道長の先輩格で有職故実(ゆうそくこじつ/政治や儀式のしきたり)に詳しく学識がある。正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者でもある。道長にとっては尊敬しつつも煙たい存在。

なお藤原 実資についての詳しい紹介は、「藤原実資とは?小野宮流の祖で、道長の「この世をば」の歌を後世に広めた秀才官僚!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(2)一条朝 四納言 藤原 公任(ふじわらのきんとう)(演:町田 啓太)

藤原公任

頼忠の息子。道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、まひろ(紫式部)の『源氏物語』に興味を持つ。

なお藤原 公任についての詳しい紹介は、「藤原公任とは?「三舟の才」の誉れを得た多才博識を誇るが、道長全盛期には道長に迎合。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)一条朝 四納言 藤原 斉信(ふじわらのただのぶ)(演:金田 哲)

藤原斉信

道長、公任とともに青春時代を過ごす。道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると、変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。ききょう(清少納言)とも交流がある。

なお藤原 斉信についての詳しい紹介は、「藤原斉信とは?道長が出世し始めると変わり身の早さを見せ、腹心としての地位を築いた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(4)一条朝 四納言 藤原 行成(ふじわらのゆきなり)(演:渡辺 大知)

藤原行成

道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭に抜擢(ばってき)されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。

なお藤原行成についての詳しい紹介は、「藤原行成とは?一条天皇と道長に頼られた実務能力抜群の公卿で、「三蹟の一人」の能書家!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(5)一条朝 四納言 源 俊賢(みなもとのとしかた)(演:本田 大輔)

源俊賢

明子の兄。父の高明を政変後に失うも、持ち前のバランス感覚で地道に出世する。当初は道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していく。

なお源俊賢についての詳しい紹介は、「源俊賢とは?藤原道長に接近し摂関政治を支えた能吏で、一条朝の四納言の一人。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

5.三巨頭

(1)倫子の父/左大臣 源 雅信(みなもとのまさのぶ)(演:益岡 徹)

源雅信

倫子の父。藤原氏の勢いには一歩譲るが左大臣に上りつめる。愛娘(まなむすめ)の倫子を入内(じゅだい)させるべきか悩むが機を逃す。

なお源雅信についての詳しい紹介は、「源雅信とは?娘の倫子が道長の正室となるが、最初は出世が望み薄と猛反対した!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(2)倫子の母 藤原 穆子(ふじわらのむつこ)(演:石野 真子)

藤原穆子

源雅信の妻で倫子の母。まひろ(紫式部)には遠縁にあたる。倫子をのびのびと育て、穏やかな家庭を築いている。

なお藤原穆子についての詳しい紹介は、「藤原穆子とは?藤原道長の才能を見抜き、夫の反対を押し切って娘の倫子と道長の結婚を認めた!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)公任の父/関白 藤原 頼忠(ふじわらのよりただ)(演:橋爪 淳)

藤原頼忠

藤原兼家のライバル。公任の父。娘を円融天皇に入内(じゅだい)させるも皇子を得られず、政治的な力を持てなかった。兼家が辣腕(らつわん)を振るいはじめるとさらに押され、名ばかりの関白になる。

なお藤原頼忠についての詳しい紹介は、「藤原頼忠とは?天皇と外戚関係がないのが弱味。娘の遵子は素腹の后と揶揄された!」に書いていますので、ぜひご覧ください。

6.その他の主要登場人物

(1)安倍晴明と従者

①陰陽師 安倍 晴明(あべのはるあきら)(演:ユースケ・サンタマリア)

安倍晴明

陰陽師(おんみょうじ)。陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される存在。天皇や貴族の生活はもちろん、政局にも大きな影響を及ぼす。

なお安倍 晴明についての詳しい紹介は、「陰陽師の安倍晴明やパワースポットが最近若者に大人気の謎」に書いていますので、ぜひご覧ください。

②晴明の従者 須麻流(すまる)(演:DAIKI)

須麻流

安倍晴明の従者。

(2)『枕草子』の作者 ききょう/清少納言(せいしょうなごん)(演:ファーストサマーウイカ)

清少納言

歌人・清原元輔(きよはらのもとすけ)の娘。才気煥発(かんぱつ)。一条天皇に入内(じゅだい)した定子のもとに女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす。

なお清少納言についての詳しい紹介は、「清少納言はなぜ枕草子を書いたのか?また題名の由来や紫式部との関係は?」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)倫子・彰子の女房 赤染衛門(あかぞめえもん)(演:凰稀 かなめ)

赤染衛門

女流歌人。源倫子の女房であり、さらに一条天皇の中宮となる娘の藤原彰子にも仕えた。姫たちに学問を指南するうちに、文学好きなまひろ(紫式部)とも交流することになる。

なお赤染衛門についての詳しい紹介は、「赤染衛門とは?紫式部とも親交のあった優れた女流歌人で、良妻賢母でもあった。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

7.市井の人々

市井の人々

(1)京の住人 ぬい(演:野呂 佳代 )

ぬい

京で暮らす女性。

(2)散楽の一員 直秀(なおひで)(演:毎熊 克哉)

直秀

町辻で風刺劇を披露する散楽の一員。当時の政治や社会の矛盾をおもしろおかしく批判する。その自由な言動に、まひろ(紫式部)と藤原道長は影響を受ける。一方で、本性のわからない謎めいた男でもある。

なお直秀が披露する風刺劇「散楽」についての詳しい紹介は、「大河ドラマ「光る君へ」に登場する「散楽」とは?大衆芸能的なもののルーツ。」に書いていますので、ぜひご覧ください。

(3)まひろの従者 乙丸(おとまる)(演:矢部 太郎)

乙丸

まひろ(紫式部)の従者。まひろに振り回されながらも付き従っている。

(4)道長の従者 百舌彦(もずひこ)(演:本多 力)

百舌彦

藤原道長の従者。道長が少年のころから忠実に仕えている。

(5)惟規の乳母 いと(演:信川 清順)

いと

まひろ(紫式部)の弟・藤原惟規の乳母(めのと)。惟規を溺愛し、行く末に気をもみながら仕えている。まひろの姫らしくない振る舞いには、やきもきすることも。

(6)まひろの友人 さわ(演:野村 麻純)

さわ

まひろ(紫式部)の友人。父の藤原為時が世話をする女性の、以前の結婚で生まれた娘。愛情に飢えた、一風変わった娘で、まひろを慕い親しくなる。やがて父親の九州赴任についていくことになる。

(7)絵師(えし)(演:三遊亭 小遊三)

絵師

絵を描くかたわらで、文や歌の苦手な者のために代筆業を営む男。実は、まひろ(紫式部)が文や歌を作っている。まひろが創作することへの、最初の入り口となる。


光る君へ 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド) [ 大石 静 ]