日本国民の多くは、天皇や皇室のことを悪く言うのはタブーと考えているようです。
マスコミも、天皇や皇室については「実際以上に持ち上げる」（よいしょする）ことはよくありますが、決して悪く言ったり書いたりしません。週刊誌は別ですが・・・
戦前の「大日本帝国憲法」のもとでは、刑法に「不敬罪」（＊）の規定があって犯罪とされていました。
（＊）不敬罪（ふけいざい）とは、国王や皇帝などの君主・王族・皇族の一族と宗教・聖地・墳墓などに対し、名誉や尊厳を害するなど、不敬とされる行為の実行により成立する犯罪です。
日本国内においては、戦前の刑法に「天皇・太皇太后・皇太后・皇后・皇太子・皇太孫・皇族・神宮または皇陵に対して、不敬の行為をすることによって成立する罪」としてありましたが、1947年（昭和22年）の刑法改正により、天皇・皇后および皇族に対する不敬罪は廃止されました。
現在は「国民主権」であり、「日本国憲法」のもとでは、「表現の自由」（第21条）や「学問の自由」（第23条）が認められていますので、歴史上の天皇についてその不行跡を指摘することは問題ありません。
それどころか、天皇制の是非を冷静に考える上でも、歴史上の天皇が庶民に寄り添う慈悲深い人物ではなく、庶民を苦しめる行動を取ったり、摂関家・公卿や武家との権力争いに明け暮れて庶民を犠牲にしたこと、また最近では多くの国民を犠牲にして戦争遂行・継続の決定をした歴史を正しく知ることは非常に重要です。
そこで今回は、今までに書いた「残念な天皇」や「残念な皇族」、「天皇制の是非」についての記事をまとめましたので、ぜひご覧下さい。
１．「残念な天皇」
（１）昭和時代
・昭和天皇は終戦後、現人神をやめ人間宣言。戦争責任は無答責で退位もせず
・ひめゆり学徒隊とは？女子学徒達の沖縄戦はなぜ回避できなかったのか？
・南朝皇統と自称した熊沢寛道（熊沢天皇）は皇位僭称のペテン師だった！
①広島の原爆被災についての発言
（1975/10/31の日本記者クラブ主催の公式記者会見で、広島の原爆被災について聞かれ）
原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思っていますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っています。（なお、この発言は当然ながら被爆者団体から抗議を受けました。）
記者会見で戦争責任と原爆投下について語る昭和天皇 – ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
②自らの戦争責任についての発言
（1975/10/31の日本記者クラブ主催の公式記者会見で、自らの戦争責任について聞かれ）
そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしてないので、よくわかりませんから、そういう問題についてはお答えができかねます。
（２）明治時代
・大室寅之祐は本当に南朝の末裔だったのか？嘘だとすれば今の天皇家の祖先は？
・明治天皇すり替えを告白した田中光顕とはどんな人物だったのか？
・明治天皇は即位直後に暗殺されて南朝系統の大室寅之祐にすり替わっていた！？
（３）江戸時代
（４）鎌倉時代・南北朝時代
・南北朝時代をわかりやすく解説！天皇家の祖先についても考える
・残念な天皇の話(その１０)。後醍醐天皇は武士を軽視して政権が崩壊した！？
・残念な天皇の話(その１２)。四条天皇は自分が仕掛けたいたずらで転倒死！？
・後鳥羽上皇とは？「承久の乱」を起こして敗れ、隠岐に配流された波瀾の生涯
（５）平安時代
・後白河法皇（後白河天皇）は謎が多いが実は面白い人物！？その生涯とは（その1）
・後白河法皇（後白河天皇）は謎が多いが実は面白い人物！？その生涯とは（その2）
・安徳天皇は本当に壇ノ浦で入水し崩御したのか？すり替え説や生存伝説もある！
・残念な天皇の話(その１５)。崇徳天皇は一生不幸で日本三大怨霊の一人となった
・残念な天皇の話(その９)。白河天皇は上皇になって女性関係が奔放になった！？
・二后を持った一条天皇とは？平安女流文学開花に寄与した生涯と人物像に迫る。
・残念な天皇の話（その１）。陰謀により2年で退位した花山天皇の奇行と好色な問題行動とは？
・残念な天皇の話（その２）。奇行と病弱を理由に2年で退位した冷泉天皇とは？
・残念な天皇の話（その３）。素行不良で殺人の疑いも掛けられた陽成天皇とは？
（６）奈良時代
・残念な天皇の話(その４)。寵愛した僧に皇位簒奪されそうになった女性天皇とは？
・残念な天皇の話(その８)。聖武天皇は仏教に帰依し大仏造立で国家財政が窮乏！
・残念な天皇の話(その７)。元明天皇は夫と息子が早世し必死で孫を天皇にした！
（７）飛鳥時代
・女性天皇と女系天皇の違いとは？推古天皇と蘇我馬子、聖徳太子との関係は？
・残念な天皇の話(その６)。謀略家で剛腕だったが敵にビビりまくった天智天皇
・残念な天皇の話(その５)。過大な土木工事で庶民から怨嗟された女性天皇とは？
（８）古墳時代
・残念な天皇の話(その１４)。 崇峻天皇は自分を擁立した蘇我馬子に暗殺された
・残念な天皇の話(その１３)。雄略天皇は暴君で多くの人を殺した大悪天皇！？
・残念な天皇の話(その１１)。武烈天皇はローマ皇帝ネロのような暴君だった！？
２．「残念な皇族」
（１）現代
・秋篠宮家が嫌われる理由。身勝手な立ち居振る舞いが多い！愛子天皇待望論も。
・秋篠宮邸改装費に33億円も必要なのか疑問。大嘗祭質素化発言と明らかに矛盾！
・秋篠宮家の悠仁さまの「東大推薦入学計画」は本当か？国立大学法人の公正さは？
・小室圭・眞子夫妻をいつまで公費（税金）で特別扱いするのか？
・眞子さんと小室圭さんの結婚会見は一方的自己主張の茶番。皇室への親愛感急低下
・柳原白蓮は大正天皇の従妹だが、正田美智子さん排斥運動に暗躍の黒歴史もある！
（２）江戸時代
・公武合体で将軍家茂に降嫁した和宮は果たして本物だったのか？替え玉説に迫る！
（３）飛鳥時代以前
・有間皇子は人が好過ぎて蘇我赤兄の謀略と密告によって謀反人とされた！？
・妹が美しすぎて人生を棒に振り、天皇になれなかった残念な木梨軽皇子とは？
３．「天皇制の是非」
日本国憲法は占領軍のGHQが原案を起草したことはよく知られていますが、天皇制の維持も、日本の占領をスムーズに進め、日本の共産主義化を抑えるためのソ連への対抗策でした。
従ってGHQは、「天皇制」をどうするか（憲法改正）については今後の日本国民の判断に委ねるという考えでした。
しかし、いつの間にか「天皇制」が存在（存続）するのが当たり前のようになり、「天皇制廃止」についての議論もあまり行われなくなりました。
・今こそ「天皇家の存続」より「天皇制廃止」の検討をすべき時期
・「天皇制廃止」を「国民投票」で問うべき時。絶滅危惧種を保護する必要はない。
・「旧宮家の皇族復帰」は時代に逆行！男性の皇位継承候補者増加は本当に必要か？
・GHQの闇、天皇制の闇、国際連合の闇など今の日本の学校が教えないこと。
・「三種の神器引継ぎ」や「大嘗祭」等の神話に基づく儀式は皇室内だけで行うべき