ダイエット中の皆さん、あるいはこれからダイエットしようと考えておられる方に有益な情報です。また現代人に急増しつつある肥満やメタボリックシンドロームの予防・改善の観点からも、頭に入れておく必要がありそうです。
「低GI食品」を摂取することで「太りにくい体質」を作ることができます。また「低GI値の食材」には炭水化物も含まれていますので、ダイエット中にこの食品を進んで摂取することで脂肪の蓄積を防ぐことができます。
1.低GI食品とは
「GI値」とは、「グリセミック・インデックス」(Glycemic Index)の略で、「その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを表す指標」のことです。
GI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、反対にGI値が低い食材を食べると血糖値が緩やかに上昇します。
低GI食品がダイエットに適している理由は。「インスリン分泌量が少なくなるため」です。
このインスリンは、「脂肪を作る働き」と「脂肪の分解を抑制する働き」があります。そのため高GI食品を食べると、脂肪が蓄積されやすいため、太りやすくなるわけです。
GI値は、低・中・高の三つに分かれ、数値で分類されています。
・低GI値:55以下
・中GI値:56~69
・高GI値:70以上
2.「GI値が低い食品」ベスト10
そこで気になるのが「炭水化物」ですね。炭水化物は三大栄養素の一つで、生きる上で欠かせない栄養成分です。
炭水化物抜きのダイエットは、効果が得やすいダイエット法ですが、長期間行うと健康被害が出ます。そのため、ダイエット中は少量でもよいので、炭水化物を摂取する必要があります。
そこで今回は、炭水化物を含む低GI食品をご紹介します。
(1)春雨(GI値:26)
(2)豆類
豆類は基本的に低GI値です。豆腐が42、おからは35、納豆は33、豆乳は23、大豆と枝豆は30です。
ただし注意が必要なのは、「こしあん」と「つぶあん」です。こしあんは80、つぶあんは78と高GI食品に分類されます。
(3)小麦全粒粉パン(GI値:50)
(4)蕎麦(GI値:55)
(5)玄米(GI値:55)
玄米のおかゆであれば47とさらに低くなります。ちなみに白米は88の高GI食品です。
(6)オートミール(GI値:55)
(7)強力粉(GI値:55)
そば粉は50、小麦全粒粉は45です。
ちなみに、薄力粉は60、白玉粉は65、パン粉は70と中・高GI食品となりますので、注意が必要です。
(8)豚肉・牛肉・鶏肉
豚肉・牛肉はともに46、鶏肉は45です。
(9)魚介類
魚介類は全般に低GI食品です。イカ・マグロ・サケはともに40です。
(10)乳製品全般
生クリームは39、チーズは35、クリームチーズは33、牛乳は25、バターは30、ヨーグルトは25です。
ただし、カロリーが高いので、摂取量には注意が必要です。