レストランや日常の買い物はもちろん、楽天市場やアマゾンなどのECサイトでのショッピングでも、また最近では公共料金の引き落としでもクレジットカードは使えて何かと便利です。
しかしクレジットカードの「有効期限」は、ほとんどの人が意識していないと思います。それは有効期限到来の1カ月くらい前に、クレジットカード会社から自動的に新しいカードが送付されてくるからです。
しかし、「独身の方」や「単身赴任などで一人暮らしの方」が、「長期出張」する場合や、「病気やケガで入院」する場合は注意が必要です。
また、「毎日仕事などで帰宅が遅くなる人」も注意が必要になります。
今回はこれについて考えてみたいと思います。
1.クレジットカードの受け取り方法
(1)クレジットカードを受け取れるのは原則本人のみ
クレジットカードは他の郵便物とは異なり、「特殊な受け取り方法」となっています。
①日本郵便の「本人限定受取郵便」
②佐川急便の「受取人確認サポート」
③ヤマト運輸の「本人確認サービス」
④日本郵便の「簡易書留」
①の「本人限定受取郵便」と②の「受取人確認サポート」、③の「本人確認サービス」の場合は本人受け取りが必須のため、本人が不在の場合は受け取れません。④の「簡易書留」の場合は家族がいれば受け取り可能です。
(2)不在時には「再配達」となる
これは、クレジットカードの受け取りが、申し込みだけでは判別できない「本当にその人(申込者)がその場所に住んでいるのか」を確かめる所在確認の意味が込められているからです。犯罪防止の観点からも必要なことだと思います。
したがって、配達された時に自宅に誰もいない場合は、「再配達」となります。
一度配達された時に不在でも、「書留郵便の不在票」や「本人限定郵便到着通知書」が投函されていれば、本人が郵便局の窓口に出向いて受け取ることは可能です。なお。「本人限定郵便」は取り扱いできる郵便局が限られているため、通知書に記載された郵便局まで出向く必要があります。
一人暮らしや、毎日仕事などで帰宅が遅くなる人、あるいは平日昼間は家族全員が留守の場合は、「指定日配達」を利用するか、自分で郵便局に出向いて受け取るしかありません。
(3)郵送では「転送不要」となっている
郵便局には、転勤などで引っ越しをした際、前の住所に届いた郵便物を一定期間転居先に転送してくれる「転送サービス」があります。
しかし、クレジットカードの場合は「転送不要」となっています。あくまでも「申し込み時の住所で受け取るのが原則」だからです。
したがって、「独身の方」や「単身赴任などで一人暮らしの方」が、「長期出張」する場合や、「病気やケガで入院」する場合は、「転送サービス」が使えないので注意が必要です。
また、職場などに転送してもらうこともできません。
買い物をした相手先から「クレジットカードの有効期限切れで引き落としができない」という連絡があって初めて気付く場合が多いようです。
(4)「再配達」も一定期間放置するとクレジットカード会社へ返送される
「書留郵便の不在票」や「本人限定郵便到着通知書」が投函されると、投函日を含めて7日間郵便局が預かりますが、それを過ぎるとクレジットカード会社へ返送されます。
2.受け取り期間が過ぎてしまった場合の対応方法
すぐにクレジットカード会社に連絡して相談してください。
再送してくれるか、再発行となるかは各カード会社によって異なると思いますので、皆さんでよく確認してください。
なお、有効期限到来前に、長期不在になる予定がわかっている場合は、新カードの発送を早めたりずらしたりすることができないかなど良い方法がないかを、事前にクレジットカード会社によく相談されることをお勧めします。
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