前に「春の七草」と「秋の七草」「夏の七草」の記事を書きましたが、「冬の七草」ってあまり聞きませんよね。
果たして「冬の七草」ってあるのでしょうか?今回は「冬の七草」について調べてみました。
「冬の七草」については諸説あって明確なものではありませんが、次のようなものが「冬の七草」として選ばれています。
寒さが厳しい冬には野山に草が生えないので、植物の「冬の七草」を選ぶことは難しいため、その代わりに「冬至に食べると良いと言われている食べ物」や、「冬野菜」を七つ集めて「冬の七草」としたものが多いようです。
1.植物学者伊藤篤太郎が選定した「冬の七草」
これは1908年(明治41年)に久田二葉が著した「園芸十二ケ月」に記載されています。
①フキノトウ(蕗の薹)
②フクジュソウ(福寿草)
③セツブンソウ(節分草)
④ユキワリソウ(雪割草)
⑤カンアオイ(寒葵)
⑥カンギク(寒菊)
⑦スイセン(水仙)
2.「冬至の七種(ななくさ)」
運が倍になるという意味で、「ん」が2つ付く「食べ物」が選ばれています。
①なんきん(南瓜)(カボチャのこと)
②れんこん(蓮根)
③にんじん(人参)
④ぎんなん(銀杏)
⑤きんかん(金柑)
⑥かんてん(寒天)
⑦うんどん(饂飩)
3.体を温める効果が期待できる冬野菜
①白菜
②大根
ちなみに、大根は古名が「すずしろ」で「春の七草」の一つです。これは「旧暦と新暦の季節感の違い」によるものです。
③ネギ
④春菊
⑤キャベツ
⑥小松菜
⑦ほうれん草