世の中には好きな人と嫌いな人が必ずいる。「戦略的互恵関係」で楽に生きよう!

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戦略的互恵関係

1.好きな人と嫌いな人は必ずいる

世の中には、自分に好意を持ってくれる人と、そうでない人(極端な場合は、悪意を持っている人)が、必ずいるものです。

好意を持って接してくれる人は、こちらも好きになります。そうでない人は、決して心から好きにはなれません。

私は、この年齢になって、次のように諦観しています。

自分に好意を持たない人は、こちらが何をしても決して好意を持つ人にはならない。へたに仲良くなろうとして近づいて行くと、かえって邪険にされたり、「八方美人」と馬鹿にされるのがおちです。

世の中には、「虫の好かない人」「馬が合わない人」「そりが合わない人」というのが、必ずいるものです。

従って、そのような人とは、必要最低限度の表面的な付き合いにとどめるのが無難です。

それでも、豊臣秀吉のような「人たらしの名人」「世渡り上手な人」は、「嫌いな人」もうまく取り込んだ上で、最終的には相手を攻め滅ぼしてしまいます。

しかし、私のような「不器用な正直者」「世渡り下手な人間」には、そんな芸当はとても出来ません。

2.うつ病予防法

ある女優が、重いうつ病にかかった後、その病気をなんとか克服したそうです。その女優がテレビで語っていた「うつ病克服のきっかけとなった考え方」というのが、強く印象に残っています。

一つは、「いやなものは、無理して見ないようにすること」、もう一つは、「どうにもならないことは、くよくよ考えないようにすること」でした。

内容は少し違いますが、共通した部分もあるので、私が父から教えられた数少ない教訓をここでご披露します。

それは、「現時点に立ってものを考えよ。済んでしまったことは、あれこれ考えても、後悔しても仕方がない。また、先のこと(将来のこと)をあれこれ心配したり、不安に思っても仕方がない」というものです。

これは、私が今も大切にしている人生訓です。

3.戦略的互恵関係で楽に生きよう

戦略的互恵関係」という面白い言葉があります。今から12年前に初めて中国を訪問した安倍首相が、当時の胡錦濤国家主席との間で合意した概念です。(この概念は、当時の麻生外相の発案との話もあるようです)

「両国は、パートナーであり、互いに脅威とならない」ということですが、もっと端的にわかりやすく言えば、「お互いに相手のことは嫌いだけれど、政治的・経済的利害関係が、あまりにも密接になってしまっているので、付き合わざるを得ない。だから、表面的・対外的には仲良しということで行きましょう」ということです。

個人的なレベルでも、会社の中の「嫌いな人」とは、この「戦略的互恵関係」で行くしかありませんね。