「思考」「思慮」「熟考」を表す四字熟語。三思九思・三思後行・熟読三思など

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三思九思

前に「即実行と熟慮断行のどちらが行動指針としてよいのか?」という記事を書きましたが、「思考」「思慮」「熟考」を表す四字熟語がたくさんあります。

1.三思九思(さんしきゅうし)

何度も繰り返し、よく考えることです。「三思」「九思」ともに、よく考えることです。

「三拝九拝(さんぱいきゅうはい)」のように「三・・・九・・・」と重ねて、「何度も」という意味を強調しています。

「千思万考(せんしばんこう)」も同様の意味です。

2.三思後行(さんしこうこう)

熟慮したのち、初めて物事を実行することです。出典は「論語」です。

「三(み)たび思いて後(のち)に行う」と訓読します。

三たび思い考えた後に行う意から。もとは、あまりに慎重になり過ぎると断行できず、また別の迷いを生ずるのを戒める言葉でした。

しかし、今では一般に軽はずみな行いを戒める語として用いられます。

中国春秋時代、魯国の家老の季文子(きぶんし)は極めて慎重な人で、三度考えてから初めて実行しましたが、孔子はこれを聞いて、「二度考えればそれでよろしい」と言った故事です。

3.熟思黙想(じゅくしもくそう)

黙って、心を平静にしてじっくり考えることです。

「熟思」は十分に考える、よく考えをめぐらすことで、「黙想」は黙って心を静かにして思いにふけることです。

「沈思凝想(ちんしぎょうそう)」「沈思黙考(ちんしもっこう)」も同様の意味です。

4.熟読三思(じゅくどくさんし)

じっくり考えながら読み、読み取った内容について何度も考えることです。

「熟読」は内容を考えながら詳しく読むことです。

「熟読玩味(じゅくどくがんみ)」「眼光紙背(がんこうしはい)」「紙背之意(しはいのい)」も同様の意味です。

ちなみに「論語読みの論語知らず」ということわざは、「書物に書いてあることを理解するだけで、実行の伴わない者を嘲っていう言葉です。

最近「速読」を超える「瞬読」という方法を紹介する本が出ていますが、これでは理解することすら難しいのではないかと私は思います。

5.深識遠慮(しんしきえんりょ)

遠い先のことまでよく思慮をめぐらせることです。

「深識」は見識が深いことで、「遠慮」は将来のことをおもんぱかること、未来のことをあれこれと熟慮することです。

「深識長慮(しんしきちょうりょ)」とも言います。

「遠謀深慮(えんぼうしんりょ)」「深謀遠慮(しんぼうえんりょ)」「深慮遠謀(しんりょえんぼう)」も同様の意味です。

6.審念熟慮(しんねんじゅくりょ)

物事を明らかにし、正しい筋道を得るために熟考することです。

「審念」は物事の本質を明らかにするためによく考えることで、「熟慮」は念を入れて十分に考えをめぐらすことです。

7.「千思万考(せんしばんこう)」

あれこれと考えて思いをめぐらすことです。

「千」「万」は数の多いことを示します。

「千思万想(せんしばんそう)」「千思万慮(せんしばんりょ)」「千方百計(せんぽうひゃっけい)」「百術千慮(ひゃくじゅつせんりょ)」も同様の意味です。

8.瞑目沈思(めいもくちんし)

目を閉じてじっくりと考えることです。

「瞑目」は目をつぶることで、「沈思」はじっくりと考えることです。



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