「PayPay」の「100億円キャンペーン」

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ペイペイ

ソフトバンクとヤフーが共同出資した合弁会社「PayPay株式会社」が、2018年10月に始めたスマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」ですが、当初は特にブームを呼ぶほどの反響はありませんでした。

しかし12月4日からの「100憶円あげちゃう」をキャッチフレーズにしたキャッシュレス「QRコード決済」の「PayPayキャンペーン」は、爆発的な人気を呼び、わずか10日間で「還元額100憶円」に達したため、12月13日で終了しました。

1.「PayPay(ペイペイ)」とは

スマホでお店のQRコードを読み込むか、スマホで提示したバーコードをお店で読み取ってもらうだけで、簡単に買い物の決済が可能になるものです。

PayPayの支払い方法は、①PayPay残高、②Yahoo!マネー、③クレジットカードの3つの中から選べます。なお、PayPay残高は、銀行口座から簡単にチャージできるようになっています。

PayPayのメリットは、LINN Payや楽天Payなどの他のスマホ決済アプリと同様に、面倒な小銭や紙幣の取り扱いが不要ということがあります。

PayPay独自のメリットとしては、支払ったその場で支払額の0.5%相当のPayPayボーナスがもらえることです。あともう一つ、クレジットカードを持っていない人でも、PayPay残高かYahoo!マネー残高があれば、使えるということです。

しかしPayPayの登録上の問題点は、次の2つです。これが、多くのクレジットカード不正使用を生み出した原因です。

(1)クレジットカードの「16桁の番号」と「有効期限」だけで、名前や生年月日の入力が不要なこと

(2)3桁のセキュリティコードの入力回数に制限がないこと

手作業で、アトランダムに「16桁のクレジットカードの番号」「有効期限」と「3桁のセキュリティコード」の組み合わせを試すのは限界がありますが、コンピュータを使えば、可能だそうです。これは、「本人確認としては極めて不完全」で、セキュリティ上、大問題ですね。

2.「100憶円あげちゃう」「PayPayキャンペーン」とは

「購入額の20%をキャッシュバック」「還元総額100憶円」という大盤振る舞いのキャンペーンのため、SNSを通して一気に広まり、2019年3月末までの予定がわずか10日間で終了となってしまいました。

3.クレジットカード「不正使用」とは

PayPayの登録で、アトランダムに「16桁のクレジットカードの番号」と「有効期限」、「3桁のセキュリティコード」の組み合わせをコンピュータで試すことにより、ヒットした「他人のクレジットカード番号」を登録し、買い物をすることです。クレジットカードの「盗難」にあったり、「スキミング」をされていなくても不正使用の被害が発生する訳です。

つまり、PayPayの登録をしていない人も「被害者」になる危険性があるということです。

なお、PayPayで使用できるクレジットカードは、ヤフーカード・VISAカード・MASTERカードですので、これらのカードをお持ちの方は、用心してください。

4.今後のセキュリティ対策

12月18日から、「セキュリティコード」の「ログイン回数制限」がかけられることになりました。

5.個人が取るべき対策

(1)クレジットカードの「請求明細」をこまめにチェックし、心当たりのない請求が紛れ込んでいないかよく見ること

6カ月以内であれば、クレジットカード会社に連絡して「自分が使用したものでない。身に覚えがない請求である」旨を説明すれば、ほぼ100%補償されるとのことです。

(2)クレジットカードの不正使用が判明したら、PayPay株式会社や警察にも連絡しておいた方がよさそうです。