「ウーバーイーツ」とは「副業の配達員登録制度」で米国発のグローバルビジネス

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ウーバーイーツ

皆さんは「ウーバーイーツ(Uber EATS)」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?まだ耳慣れない言葉で、私もつい最近知った次第です。

1.「ウーバーイーツ」とは

「ウーバーイーツ」とは、「スマホアプリから、人気レストランなどの料理を注文できるデリバリーサービス」のことです。

言い換えると「ウーバーに配達代行の登録をした人が、ウーバーと提携した飲食店の料理の配達を自転車やバイクで行うサービス」のことです。

利用者が「ウーバーイーツ」の「スマホアプリ」を起動して、掲載されている飲食店の好きな料理を「タップしてカートに入れる(注文する)」と、注文を受けた飲食店が料理を調理して、飲食店の近くにいる「ウーバーイーツのパートナー(登録者)」に連絡し、「パートナー」が自転車かバイクで飲食店に向かい、注文品をピックアップして注文主に届けるという仕組みです。

運営会社は、「Uber Japan(ウーバージャパン)株式会社」で、 「Uber 」という2010年にアメリカのサンフランシスコで始まった「スマホの無料アプリを使ったハイヤー・タクシー配車サービス」を提供する会社の日本法人です。

ピザやラーメン店、蕎麦屋だけでなく、最近は人気レストランや大手外食チェーンも続々と提携を始めているそうです。また、つい最近ではコンビニのローソンが販売する食料品などの取扱いを開始したとの報道がありました。

地域としては、アメリカや日本のほか、シンガポールやタイのバンコクでもサービスを展開しているそうです。

蛇足ながら「Uber社」の社名の由来は、ドイツ語の「überで、英語の「upper」に相当する言葉で「上、上部、上級」という意味です。

2.「ウーバーイーツ」は副業として稼げるのか

最近はインターネットで様々なサービスが提供できることで、新しいタイプの副業が続々と誕生しています。その中でも注目されているのが、海外では一般的になっている配車サービスの「ウーバー(Uber)」から派生した「ウーバーイーツ」です。

元々の「ウーバー」は、自家用車を使ってタクシー代わりに配車サービスを行うものです。

自転車さえあれば、好きな時に自分のペースで働ける「ウーバーイーツ」配達員ですが、副業としてどの程度稼げるのでしょうか?

実際にウーバーイーツ配達員になった人の体験がネットに載っていました。地域などの諸条件により変わってくることは当然ですが、土日を含めて15日間働いたその人の結果は、1回の配達で平均550円、配達時間が1回約20分で時給換算1,100円くらいになったそうです。

渋谷は配達依頼が殺到するほどで、最近は新宿区や千代田区でも依頼が増えているそうです。平日はオフィスビルが多いエリア、土日は住宅が多いエリアが稼げるそうです。

雨の日は爆発的に稼げるそうですが、自転車なので交通事故に遭う危険性も高いようです。

なお、ウーバーイーツ配達員のように、「働き手がパソコンやモバイル端末などを利用して、オンライン上の『デジタル・プラットフォーム事業者』を通じて、自分の空き時間を使い単発の仕事をこなす人々」は、「ギグワーカー」と呼ばれています。また、このような働き方は「ギグワーク」「プラットフォーム型労働」と呼ばれています。

彼らは「会社員」と異なり、「最低賃金」や「労災保険」などの対象外で、不安定な存在です。そこで、ウーバーイーツ配達員たちは、2019年10月に「ウーバーイーツユニオン」を結成しました。17人が組合員となったそうです。

しかし、「手厚い補償」は「労務管理コストの上昇」を招き、「サービス価格に跳ね返る」という二律背反に陥る恐れもあります。

3.「ウーバーイーツ」の将来

取扱商品の急増にもかかわらず、ドライバー不足や不在再配達の増加に悩む宅急便業者が、「新聞配達店」に「業務委託」して、「配達や再配達を新聞配達後の空き時間にやってもらう」試みを始めていると聞いたことがあります。

人手不足に悩む飲食業界が、正社員やアルバイトの配達員だけでなく「ウーバーイーツ」の活用を考えるのは自然の成り行き・時代の流れと言えると私は思います。

現在のところ、東京都心や大阪中心部だけですが、徐々に裾野が広がって行く可能性はあります。