「8050問題」とは「中高年引きこもり問題」のことで、現在深刻化している

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8050問題

今年3月に内閣府が発表した調査結果によると、40歳~64歳で「ひきこもり状態」にある人は全国で61万人に上るそうです。これは2015年に15歳~39歳を対象とした調査での54万人とほぼ同規模です。

1.「8050問題」

これは現在日本で発生している家族に関する問題です。以前から「引きこもりの若者の存在」が問題になっていました。

「引きこもり」とは違いますが、かつて「パラサイト症候群」とか「パラサイト・シングル」というのが問題になりました。これは、「学校卒業後も引き続き親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者」のことです。

話を元に戻しますが、引きこもりの若者も何十年も経つと中高年になり、両親も高齢になります。そうなると親の収入も乏しくなる一方、親の介護の問題も出て来ます。

「80歳の親が50歳の引きこもりの息子(娘)の面倒を見なければならないことによって起こる様々な問題」が「8050問題」です。

2.「中高年引きこもり」の実態

(1)年齢・性別内訳

①年齢別内訳

40代が38%、50代が36%、60代が26%

40代は「就職氷河期世代」に当たるためか、「40代引きこもり」の半数は20代に引きこもりになっています。

60代は、定年退職後に居場所を失って引きこもりになり、長期化するケースがあるようです。

②性別内訳

男性が75%、女性が25%

(2)原因

「退職」が40%、「人間関係がうまく行かなかった」が20%、「病気」が20%、「職場になじめなかった」が20%となっています。

3.今後の課題

今後も、引きこもりの中高年の子供をかかえる高齢の親が、経済的にも精神的にも限界を迎えるケースが増えて来るでしょう。

また、彼らが社会から孤立化し、「親子で孤立死」したり「無理心中」したりするケースが今後増えて来ることも予想されます。

これについては、今後地方自治体など行政による「実態調査」と、「人間関係に煩わされない軽作業」など引きこもりの人にも取り組み可能な「就業支援研修」などの「継続支援」の必要がありそうです。