足のラインにぴったりフィットした「スキニーパンツ」が最近若い男性に人気!?

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スキニーパンツ

私の少年時代は、デニム生地や綿生地の「Gパン」(ジーンズ)をはいている人が多かったように思います。

しかし、また最近若い男性の間で足のラインにぴったりフィットした「スキニーパンツ」が流行の兆しを見せているそうです。

今回はこれについて考えてみたいと思います。

1.「スキニーパンツ」とは

スキニージーンズ

「スキニーパンツ」とは、「足のラインにぴったりフィットしたパンツ」のことで、元々はレディースのスキニーブームがあり、それがメンズにも派生して行ったものです。

「スキニー(skinny)」とは、「痩せこけた」「骨と皮の」という意味があります。服のシルエットが、皮膚のように体にぴったりフィットしている様子のことです。

短足の人や足の太い人には似合わないと思うのですが、細身のお洒落な男性であれば似合いそうな気がします。

ただし、男性バレーダンサーのタイツのようなスキニーパンツは、少しやりすぎのように思います。

スキニーパンツメンズ

2.「スキニーパンツブーム」の歴史

スキニージーンズ女性

スキニーパンツは、今やレディースファッションにはなくてはならないアイテムですが、最近はメンズファッションやキッズファッションでもよく見かけます。

メンズスキニージーンズ

スキニーの発祥は、18世紀に若者のムーブメントとしての「マカロニ」だと言われています。18世紀のイギリスでは、イタリアの最先端の流行に触れてそれを持ち帰って広めた者のことや、その最先端の流行のことを「マカロニ」と呼びました。

マカロニファッション18世紀ヨーロッパ

「マカロニ」は、「奇抜なファッションに身を包み、奇抜な言葉遣いをする男性」のことで、彼らのスリムフィットな着こなしがスキニーの原点だというわけです。

着こなしを細めていくことは、「アウトサイダー」(集団・組織の外部の人。社会常識の枠にはまらない独自の思想の持主)を意味しており、他人の服装との差別化を図ったのです。

日本で言えば戦国時代末期から江戸時代にかけての社会風潮であった「傾奇者(かぶきもの)」(伊達政宗が有名)といった感じでしょうか?茶道や和歌などを好む者を「数寄者(すきもの)」と呼びますが、「数寄者よりもさらに数寄に傾いた者」ということです。特に慶長から寛永年間に、江戸や京都などの都市部で流行した「異風を好み、派手な身なりをして常識を逸脱した行動に走る者」です。

「スリムパンツ」よりもさらに細いスキニーパンツのような細身のパンツは、1950年代に大流行しました。50年代のロックンロールとスキニーなジーンズは切っても切れない象徴的なものです。