「セルフトーク」は上手に気持ちを切替えるメンタルトレーニングになる

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セルフトーク

普段の生活の中で、無意識のうちに心の中でつぶやくことを「セルフトーク」と言います。普通、「独り言(ひとりごと)」と言えば、無意識のうちに声に出すつぶやきのことですが、「セルフトーク」は「内省的な心の声」とも言えます。

人間は誰でも、普段無意識のうちに1日4万~6万回も「セルフトーク」をしていると書いてあるのを読んだことがあります。ただし、この回数はちょっとオーバーな気もしますが・・・

現代ものの韓流ドラマを見ていると、声に出すセリフではなく「内心の気持ちを表すセリフ」がよく出てきます。表に出して言っていることと本心が違う場合などによく使われています。

ところで最近、上手に気持ちを切り替えるためのメンタルトレーニングの一つとして、「セルフトーク」が注目されています。

本来英語で「独り言」は「soliloquy」、「独り言を言う」は「talk to oneself」なので、「セルフトーク」は和製英語かも知れません。

ぶつぶつ声に出して「独り言」を言ったりすると、ハンズフリーの「イヤホンマイク(無線やBluetooth)での通話」でもなければ、「あぶない人」か「変な人」と間違われるので、あくまでも「心の中でつぶやく」ことが大切です。

1.メンタルトレーニングとしての「セルフトーク」

「セルフトーク」の技術を学び、心のコントロールの仕方を身に付ければ、気持ちの切り替えが上手になり、緊張する時や、苦手な仕事に取組む時にも役に立ちます。

「ネガティブなセルフトーク」が習慣になっている人は、「ポジティブなセルフトーク」を心がけることで、自然とモチベーションが上がって、スキルアップにもつながるとともに、人生が楽しくなるというわけです。

2.スポーツ選手の「セルフトーク」

トップアスリートは、この「セルフトーク」を上手に使って、つらい練習を乗り越え、試合中のモチベーションを最適な状態に持ってくるよう努めています。

一流のスポーツ選手になると、試合の際の心理的重圧・ストレスは我々の想像をはるかに超えるもので、「メンタル面の強化」「精神安定(peace of mind)」が非常に重要になってきます。

大坂なおみ選手のバインコーチのように「メンタルトレーナー」は非常に重要な役割を果たしています。

さまざまなスポーツ選手が、心の中で「呪文」のような「独り言」を唱えて、過度の緊張を解いてリラックスしようと努めています。

これは、スポーツ選手ばかりでなく、ビジネスマンや学生にも応用できそうなスキルです。

3.私の実践してきた「我流」の方法

私も「我流」ですが、次のような方法を実践して来ました。

(1)大勢の人の前で話すときは、「一人の人を相手に話しかける」つもりで話す

私はもともと「あがり症」で、人前で話すことは苦手でした。今でも「得意」というわけではありません。

しかし、何かの本で、「普段の対話のように話せばよい」と書いてあるのを読んで、目から鱗が落ちる思いでした。この方法を知ってから、あまり緊張しないで話せるようになりました。

(2)大勢の人の前に出た時は、聴衆をジャガイモに見立てて「ジャガイモ」と心の中で唱える

(3)気難しい人や嫌な相手に会う時は、「何か面白い話が聞ける」「何か良いことがある」と心の中で唱えて前向きな気持ちになる

(4)試験勉強の時は、試験が終わった時にする「何か楽しいこと」を心に思い描く

(5)ゴルフでも、「OB」や「池」を意識するとかえってそちらに打ってしまうので、「練習場の打席」をイメージして、「そのスクエア内でただ無心にクラブを振ればよい」と思うようにする

(6)焦っている時は「まあ、ゆっくり歩いて行こう」と心の中でつぶやく

(7)うまく行かないことがある時は「まあ、こんな日もある」と心の中でつぶやく

4.高齢になると増える「独り言」

60代になってから私は、歩いていても家にいる時でも、思わず「独り言」をつぶやくことが増えてきました。「歩いている時」は何かひらめいたり、思いついたことがあった時で、「家にいる時」は、テレビの出演者の発言に「誤った認識に基づく不適切な発言」とか「一方的な手前勝手な放言」があった時などです。そういう発言を否定する「独り言」を言うことで、無意識のうちに心のバランスを取ろうとしていたのかも知れません。

やしきたかじんさんが生前、「たかじんのそこまで言って委員会」という番組で、『仕事が入っていない時はずっと家にいて録画したテレビを見ている。そこで出演者に、「独り言」でツッコミを入れている』と話していたことがあります。彼は、無意識のうちにテレビに出る時に備えて「毒舌発言」「毒舌批評」の予行演習をしていたのかも知れません。



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