「足(脚)」が付くことわざ・慣用句、熟語・言葉をご紹介します

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足

1.「足(脚)」が付くことわざ・慣用句

(1)足が早い

歩いたり走ったりするのが速いということのほかに次のような意味で使います。

①食品などが腐りやすいこと(用例:「鯖は足が早い」)

②商品などの売れ行きが良いこと。いわゆる「売れ足」が早いことです。

(2)足掻(あが)きが取れない

悪い状態から抜け出そうともがいても、どうしようもない様子のことです。

「足掻き」とは、「苦し紛れにじたばたすること」「手足を動かすこと」「馬などが前脚で地を掻くこと」です。

(3)足の裏の米粒をこそげる

ひどくケチなことのたとえです。「こそげる」は削り取るという意味で、踏んで足の裏に付いた米粒を削り取って食べるということです。

少し話は違いますが、私は子供のころ、駅弁や赤飯の折詰の蓋の裏にくっついた飯粒をよく取って食べていました。「ケチ」というより「貧乏性」だったのでしょう。

(4)足元(足下)から鳥が立つ

身近なところで、突然思いもかけないことが起きることのたとえです。また、急に思い立って物事を始める様子を言います。

私は子供のころ、日の暮れた薄暗い田んぼで突然シラサギ(ダイサギ)が飛び立って驚いたことがあります。シラサギは空高く飛んでいるのを見ると小さく見えますが、身近でみると体長が90cmもある大きな鳥です。羽を広げると1.6mぐらいあると思います。たぶん田んぼの中にいる小魚か蛙、ザリガニなどの餌を探していたのでしょう。アオサギなども水辺でじっと動かずに餌を狙っています。シラサギも私が近づくまでじっと動かずにいたので、私は気づかなかったのです。

(5)足を知らずして履(くつ)を為(つく)る

人の本性はそれほど違いはない、また、同じ種類のものは性質も似ていることのたとえです。

人の足の大きさは大体決まっているため、一人一人の足の寸法を測らなくても、靴を作ることが出来るという意味です。しかし、足の大きさや形は千差万別なので、これではあまりにも大雑把で、靴職人の花田優一さんや「シューフィッター」が聞いたら目を回すような話ですよね。

出典は孟子で、「聖人も我と類を同じくする者なり。故に竜子曰く、足を知らずして履を為るも、我其の蕢(あじか)を為らざるを知ると」とあります。なお「蕢」とは、土を運ぶ丸い籠のことです。

(6)足の裏の目薬

役に立たないことのたとえ

(7)足の跡はつかぬが筆の跡は残る

文字で残すことは慎重にする必要があるということです。足跡は消えやすいが、筆で書かれた文字はいつまでも残ることから。

2.「足(脚)」が付く熟語・言葉

(1)襟足(えりあし)

「襟足」とは、「首の後ろ側の髪の生え際」のことです。髪を結いあげた時に、左右に伸びた髪が足のように見えることから名付けられたものです。若い女性の美しい襟足は大変魅力的です。

美しい襟足

ちなみに「項(うなじ)」は「首筋」と同じで「首の後ろの部分」を指す言葉です。

(2)脚線美

脚線美

「脚線美」とは、「脚部のプロポーション・ライン・骨格や肉の付き方などが美しいこと」です。足をチャームポイントとする褒め言葉として「美脚」という言い方もされます。

「細い足」、「引き締まった足首」だけでなく「カモシカのような足(脚)」(引き締まった筋肉質の足の美しさを表したもの)や「筋肉美脚」(女性でありながらも、よく発達した筋肉の美しさを強調し、その力強さや躍動感、あるいはいわゆる「女性らしさ」とのギャップ自体を魅力として評価したもの)という言葉もあります。

「ほっそり美脚」が好きか「むっちり美脚」を好むかは、人それぞれだと思います。

スピードスケート選手の足

1967年に来日したイギリスの女優・歌手・ファッションモデルのツィッギー(1949年~ )は、「ミニスカートの女王」と呼ばれて日本の若い女性の羨望の的となりました。しかし私はその愛称の通り「小枝(ツィッギー)」のような華奢な足は魅力的には見えませんでした。

ツィッギー

(3)生日足日(いくひたるひ/いくひのたるひ)

「生日足日」とは、「祝典や祭りの当日」のことです。「生気に満ちている縁起の良い日」という意味です。「吉日」とも言います。

(4)維日不足(いじつふそく)

「維日不足」とは、「幸福が、日が足りないほどに次から次へとやってくること」です。

訓読すると「維(こ)れ日も足らず」となります。

(5)引足救経(いんそくきゅうけい)

「引足救経」とは、目的と結果がちぐはぐで、目的を果たせないことのたとえです。

「経」は首吊り自殺をしようとしている人のことです。首吊り自殺をしようとしている人を救おうとして、その人の足をつかんで下に引いてしまうことから、このような意味になります。

訓読すると「足を引きて経(くび)れるを救わんとす」となります。



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