人間型ロボット「アンドロイド」のリアルさは本物の人間と見紛うほど!

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黒柳徹子のアンドロイドtottoちゃん

前に「蝋人形と生き人形」の記事を書きましたが。それを遥かに凌ぐリアルさを持つのが「アンドロイド」です。

1.有名人などのアンドロイド

(1)黒柳徹子のアンドロイド「totto」ちゃん

数年前に「徹子の部屋」の司会で有名な黒柳徹子さんの「アンドロイド」が作られ、同番組で本人とご対面してトークをするという企画がありました。

冒頭の画像の左が本物で、右がアンドロイドロボット「totto」ちゃんです。

日本のロボット工学の第一人者で業界をリードする石黒浩氏の監修で、最新技術を盛り込んで作られた「totto」ちゃんは、黒柳徹子さん本人の体を3Dカメラでスキャンして作られており、声やトークは、放送42年の「徹子の部屋」の会話データをもとに音声合成技術で作られていました。

【黒柳徹子】トットちゃんvsTOTTO

(2)「渋沢栄一記念館」(埼玉県深谷市)の渋沢栄一アンドロイド

先日テレビを見ていると、2021年NHK大河ドラマの主人公の渋沢栄一の「アンドロイド」(人間に似たロボット)が紹介されていました。

深谷市の郷土の偉人・渋沢栄一(1840年~1931年)の生誕180年にあたる節目の年、2020年に本物そっくりの「渋沢栄一アンドロイド」が完成しました。

新1万円札「渋沢栄一」がアンドロイドに再生

渋沢栄一は、明治維新後に近代化を迎えた日本経済の発展に大きく貢献しました。論語の精神を重んじた「道徳経済合一説」を唱え、生涯設立にかかわった会社は500を数えます。

また、約600もの社会福祉事業、教育・福祉の支援と民間外交にも熱心に取り組みました。

この渋沢栄一アンドロイドは、当時の渋沢栄一の風貌を忠実に再現しており、アンドロイドが語る言葉を通して、在りし日の渋沢栄一の考え方を今に伝えます。

渋沢栄一アンドロイドは、深谷市出身の鳥羽博道氏(株式会社ドトールコーヒー名誉会長)の寄付により制作されました。

(3)夏目漱石のアンドロイド(漱石アンドロイド特設サイト

吾輩はアンドロイド=夏目漱石を再現

小説家・夏目漱石の遺体から顔型をかたどって作られたロボット「漱石アンドロイド」が2016年12月10日、「夏目漱石国際シンポジウム」で初めて一般公開されました。

漱石アンドロイドは、大阪大学の石黒浩教授監修のもと、二松学舎大学大学院文学研究科の研究チームが製作したものです。朝日新聞社が所有する漱石のデスマスクを3Dスキャンし、そこから得た情報を基に各部位のサイズなどを割り出し作成したということです。

ちなみに二松学舎大学は、1877年に設立された漢学塾・二松学舎が前身で、漱石もこの漢学塾で学びました。この「漱石アンドロイド」プロジェクトは、同大学の創立140周年記念事業として、また漱石の没後100年・生誕150年を記念して始められたものです。

漱石アンドロイドは、漱石作品を朗読したり、講演を再現したりするプログラムを搭載しています。本人の文学や性格から動きを研究し、アンドロイドに反映しているということです。

声は漱石の子孫である夏目房之介さんが担当しました。房之介さんの声を録音し、いったん音素分解したものを再合成して人工音声を完成させたそうです。

今後は教育現場での活用を目指し、漱石アンドロイドによる学校の講義といった取り組みを予定しているそうです。

また漱石をモチーフにした人工知能「漱石AI」が完成した際には、漱石アンドロイドに搭載する可能性もあるということです。

(4)「日本科学未来館」のアンドロイド

「日本科学未来館」にある女性アナウンサーなどの人間型ロボットアンドロイドも極めてリアルです。

日本科学未来館、最先端の人型ロボット公開=子ども型アナウンサーロボ登場

日本科学未来館は、「科学技術を文化として捉え、社会に対する役割と未来の可能性について考え、語り合うための、すべての人々にひらかれた場」を設立の理念に2001年7月9日に開館しました。

科学技術創造立国のための「科学技術基本計画」に基づき、科学技術への理解を深めるための拠点として開館した国立の科学館で、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営しています。

2.アンドロイドとは

グーグルが携帯電話・スマホ向けに開発したOS(オペレーティングシステム)のことも「アンドロイド」と言いますが、この記事で取り上げているのは、「ヒューマノイドロボット」(人間型ロボット)のことです。

ギリシャ語の「andròs」(人間、男性)からの合成語です。

「ロボット」には用途に応じて様々な姿をしたものがありますが、その中で姿かたちが人間に似ているものを「アンドロイド」と呼びます。

そのリアルさは本物の人間と見紛うほどで、「蝋人形」や「生き人形」を遥かに凌ぎます。今後ともいろいろな人物の「アンドロイド」が作られるのではないかと思います。

渋沢栄一や夏目漱石のアンドロイドのように、その人物の肉声が同時に再現されれば、彼が「タイムスリップ」してきたような錯覚を覚えます。

3.アンドロイドが登場する小説・漫画・映画

現在では「非生物起源で機械仕掛けの人間型ロボット」をアンドロイドと呼ぶ場合が多いのですが、本来は「化学的・生物学的に合成され、血と肉を持ち、人間の姿かたちをした人造人間」を指しました。

代表的な小説としては、シェリー夫人の「フランケンシュタイン」(1818年)、チャペックの「R・U・R」(ロッサムの万能ロボット会社)(1921年)、ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(1968年)などがあります。

代表的な漫画は、手塚治虫の「鉄腕アトム」(1951年)、平井和正原作・桑田次郎作画の「8マン」(1963年)などがあります。

映画では「ターミネーター」(1984年)が有名です。

4.「アンドロイド」と「サイボーグ」の違い

「アンドロイド」は姿かたちこそ人間そっくりですが、あくまでもロボットで、人間の組織の部分が存在しません。

これに対して「サイボーグ」は、人間の身体の各器官を人工物に置き換えた人間のことです。

映画「ロボコップ」(1987年)の主人公の警官ロボコップのように人間の頭脳をそのまま搭載しています。

「8マン」は、「電子頭脳に人間の記憶をそっくり移植したロボット」なので、「アンドロイド」です。



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