<2024/8/11追記>河本結がNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで優勝!おめでとう!
「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日(長野県軽井沢町、軽井沢72G北C)、 前日首位に立った河本結がノーバーディーながら1ボギーの73と粘り、通算11アンダーで逃げ切り優勝を飾りました。
2019年3月のアクサレディス以来5年5カ月ぶりのツアー通算2勝目でした。
「大王製紙エリエール・レディース」(エリエールGC松山=パー71)の第2日の11月18日、シード復帰を目指す「黄金世代」の河本結(24)(RICOH所属)が3バーディー、2ボギーの70でスコアを一つ伸ばし、通算2アンダーの34位で予選を突破しました。
「メルセデスランキング」52位で迎えた今大会。来季シードを獲得できる同50位以内に浮上するため、残り2日間での上位進出を誓いました。
河本が6番パー4で2メートルを沈めてこの日最初のバーディー。5番のボギーをすぐに取り返すバウンスバックとすると、後半の11番パー5は7メートルを沈め2個目のバーディーを奪いました。
「ショットはついていたが、パットのラインとタッチが合わなくて。11番でやっと入ってくれた」、「とにかくあと2日間につなげないと、すべてがチャラになると思っていた」この日はスコアを一つ伸ばし34位で予選を突破しました。
昨季は「賞金ランキング」61位、「メルセデスランキング」53位で、いずれかが50位以内なら得られた今季シードを逃し、前半戦出場権しか得られませんでした。今季(2022年)も現在「メルセデスランキング」52位です。
50位以内浮上へは最低でも今大会単独24位に入ることが必要で、予選落ちの時点ですべてが終わるところでした。
この日は今季なかなか安定しないショットが「やりたいことの10%ぐらい」という状況でも、スコアをまとめることに集中。「きょうはよく耐えた。自分を褒められる」と振り返りました。
最終QTを免れればその時間で来季に向けたスイング固めができます。年間シード獲得なら将来への体作りも並行して来季を戦えます。すべては決勝ラウンドでの結果次第です。
優勝すれば出られる最終戦のツアー選手権リコー杯も「あきらめていない」「土壇場の底力を出せるように。あと2日間は気合」と彼女は意気込んでいます。
最近メキメキと実力をつけて、今年2回も優勝(通算2勝)した弟の河本力(かわもと りき)(22)は、以前は「河本結の弟」と紹介されていましたが、近頃は河本結の方が「河本力の姉」と紹介されることが多くなったそうです。弟に負けないように頑張ってほしいものです。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じます。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
そこで今回は、「黄金世代」の一人で人気のある河本結についてご紹介したいと思います。
1.河本結の超可愛い画像
2.河本結とは
河本結(かわもと ゆい)(1998年8月29日~ )は、愛媛県松山市出身で、日本体育大学体育学部卒。血液型はO型。身長163cm、体重55kg。所属はリコー。優勝回数は1回
両親の影響で5歳からゴルフを始めています。
アマチュア時代の主な成績として、2012年「四国中学校ゴルフ選手権春季大会」優勝、2013年「四国女子アマチュアゴルフ選手権」と「四国ジュニアゴルフ選手権」を共に優勝、2015年「四国高等学校ゴルフ選手権春季大会」優勝等があります。
また松山聖陵高等学校3年時には「IMGアカデミー世界ジュニアゴルフ選手権」出場を果たしました。
2017年には自らの意志で進学を選択、日本体育大学でスポーツ科学・体育・一般教養などを学びました。同世代の勝みなみ、新垣比菜ら「黄金世代」とは違う道を選んだ河本は、2020年東京オリンピックを見据え、学業とゴルフの両立に力を注ぎました。
サードQT進出者の資格で2018年は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のTP単年登録者となりプロ転向。同年7月にJLPGA最終プロテストに進出し9位で一発合格し、JLPGA90期生となりました。
最終的にステップ・アップ・ツアー12試合、JLPGAツアー8試合に出場。ステップ・アップ・ツアーでは年間4勝を挙げて年間獲得賞金ランキング(賞金ランク)1位となり、翌シーズンJLPGAツアー前半戦の出場資格を得ました。
2019年、3月のJLPGAツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」において、2位に5打差をつけ同ツアー初優勝を果たしました。同年8月よりリコー所属となりました。同年9月1日最終日の韓国女子プロゴルフ協会メジャー大会「ハンファクラシック」に招待選手として出場し、12位タイとなりました。
同年、全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)の「Qシリーズ」に出場、9位タイとなり翌シーズンのUSLPGAツアー出場権を獲得しました。
JLPGAツアーの賞金ランク6位に入り、自身初のシード入りを果たしました。12月発表の日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を渋野日向子、稲見萌寧、原英莉花とともに受賞しました。
2020年よりアメリカツアーに参戦しましたが、2021年シーズン途中に「海外の生活環境になじむことが難しい」などの理由で撤退を発表し、日本ツアーに復帰しました。やはり時期尚早だったようです。
JLPGA「賞金ランキング」61位でシード権を喪失しましたが、「メルセデスランキング」53位で翌シーズンツアー前半戦の出場資格を得ました。