<2023/7/14追記>スイング改造やパターのグリップ変更などの「気迷い」を払拭し、原点回帰すべき。
渋野日向子は、2021年10月の「三菱電機樋口久子レディスゴルフトーナメント」でツアー7勝目(うち米ツアー1勝)を挙げて以降、スランプが続いています。先日の「全米女子オープン」も14オーバーで予選落ちでした。今週の「ダナ・オープン」初日も3オーバーで、首位と10打差の129位と大きく出遅れました。
過去4戦連続予選落ちで、シード権確保すら危ぶまれる状況になっており、意欲だけが空回りしているようです。
マスコミでは毎試合、活躍を期待するような記事が出て、本人もインタビューでは強気というか自信ありげな話をよくしますが、一向に「優勝」や「優勝争い」のような結果が出ません。
最近では、同じ「黄金世代」の畑岡奈沙(日本ツアー5勝、米ツアー6勝)や小祝さくら(日本ツアー9勝)、「新世紀世代」の山下美夢有(日本ツアー10勝)、「プラチナ世代」の古江彩佳(日本ツアー8勝、米ツアー1勝)の方が大活躍です。
石川遼もスイング改造の失敗で低迷が続いています。やはり、原点に立ち返って従来のスイング(パターのグリップも)に戻すとともに、メンタルトレーニングを強化しないと復活は難しいのではないかと私は思います。
渋野日向子(しぶのひなこ)は「黄金世代」の有力選手ですが、2021年10月にツアー7勝(うち海外メジャー1勝)目を挙げて以降は優勝がありません。
彼女は2019年8月の海外メジャー「全英女子オープンゴルフ」に優勝して一躍有名になり、海外メディアからは「スマイルシンデレラ」(または「スマイリングシンデレラ」)というニックネームを付けられました。
2019年5月の国内メジャー(ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ)でツアー初優勝していたとはいえ、それまではあまり知られておらず、名前の読み方すら知らない(私もそうでした)人が多かったのではないかと思います。
彼女は、2021年の年明けから取り組んだ「スイング改造」がなかなかモノにならず、今も成績が低迷するスランプ状態が続いており、ちょっと心配です。
私は素人ですが、次のような問題点(課題?)があると思っています。
(1)スイングの改造により調子を崩している
スイング改造は、向上心の表れで悪いことではないのですが、失敗すると折角今まで積み上げてきた自分のスイングがバラバラになって迷路に落ち込むリスクも大きいものです。
石川遼の指導を受けているそうですが、彼もアメリカツアーに挑戦して、腰に負担を掛けず確実に飛距離を伸ばすためのスイング改造に取り組んで失敗し、長らく不振に苦しみました。
一旦以前のスイングに戻して調子を見てはどうでしょうか?
なお、彼女が「石川遼に心酔しているようだ」という話も聞きます。恋愛感情があるのかもしれませんが、マインドコントロールされるほど入れ込み過ぎないほうがよいと私は思います。
(2)コーチ不在で身近にアドバイスしてくれる人がいない
2017年から師事していた青木翔コーチから離れた(卒業した?)そうで、今はコーチがいない状態(*)です。
(*)2023/3/29の「週刊ゴルフダイジェスト」の記事によると、渋野日向子は、復活を期して一旦卒業した青木翔コーチの元に戻ったそうです。これで再び明るく前向きな気持ちになって、前のような「しぶこスマイル」を見せてほしいものです。
思い切って「ジャンボ尾崎」こと尾崎将司に一度助言を受けてみてはどうでしょうか?
原英莉花・西郷真央・笹生優花も指導を受けている「ジャンボ尾崎」は、ゴルフ界のレジェンドであり、飛距離だけでなく小技もうまいことで定評があります。
あるいは米女子ツアーで活躍し、スイング改造でスランプも経験した宮里藍にアドバイスを受けるのも一法かもしれません。
(3)米女子ツアー参戦はまだ早い
女子ゴルフ界では、岡本綾子や宮里藍のように米女子ツアーで大活躍した先輩がおり、畑岡奈紗のように現在活躍している選手もいます。
彼女が米女子ツアーに初めて本格参戦した今季は、序盤こそ上位で争って早々と来季のシード権を確保しましたが、その後は低迷しています。そして国内ツアーとの掛け持ちで負担も大きいのではないでしょうか?
「来季はひとまず国内ツアー中心に調整し、海外メジャーには出場する」という方針転換も必要だと私は思います。
(4)メンタルトレーニングが必要
ゴルフの技術的な問題もさることながら、最近の彼女は「自信喪失状態」にあるように見えます。笑顔も、かつてのような「自然に弾けるような笑顔」ではなく、「無理した作り笑い」のように私は感じます。
ぜひメンタルトレーナーについて、メンタルトレーニングをすることをお勧めします。
「全英女子オープンゴルフ」の優勝が心の負担になっているようなら、「あの優勝はビギナーズラックだった」ぐらいに開き直って、気持ちを楽にしたほうがよいのではないでしょうか?
宮里藍もスランプに陥ってから、メンタルトレーニングを受け、得たノウハウを今、日本のジュニアに教えるなどしています。
今季はトップ10回数が2回、「メルセデスランキング」32位で、11月24日~27日に宮崎カントリークラブで行われる今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場し、10位タイでした。一日も早く「しぶこスマイル」が戻って来ることを祈っています。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じます。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
そこで今回は、「黄金世代」の一人で人気のある渋野日向子についてご紹介したいと思います。
1.渋野日向子の超可愛い画像
2.渋野日向子とは
渋野日向子(しぶの ひなこ)(1998年11月15日~ )は、岡山県岡山市出身。岡山県作陽高等学校卒。身長167cm、体重62kg。血液型はAB型。所属はサントリー。
趣味は「習字・ソフトボール」で、好きな色は青とピンクです。同学年でプロでも同期にあたる大里桃子とは親友の間柄です。
砲丸投げと円盤投げの国体選手だった父・悟さんと、やり投げの選手だった母・伸子さんとの間に3人姉妹の次女として生まれました。8歳から競技を始め、小学校時代は並行してソフトボールにも熱中。投手として活躍し、中学に上がると唯一の女子選手として軟式野球部に入部しました。
中学2年からゴルフに専念。2018年に2度目の挑戦となったプロテストに合格しました。
2019年の国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」でツアー初優勝。20歳178日での優勝は15年チョン・インジ(韓国)の20歳273日を更新する当時の大会最年少Vでした。
同年の海外メジャー「AIG全英女子オープン」を初出場で制覇。日本勢としては1977年「全米女子プロ」の樋口久子に続いて42年ぶり2人目のメジャータイトルを獲得。“スマイリングシンデレラ”が流行語大賞にノミネートされるなど国民的ヒロインとなりました。
2020年は12月開催だった「全米女子オープン」で単独首位に立って最終日を迎え、メジャー2勝目に迫りましたが4位惜敗。
2021年「スタンレーレディス」で1年11カ月ぶりの優勝を飾り、3週後の「樋口久子 三菱電機レディス」で国内ツアー6勝目。愛称は「しぶこ」。
なお、渋野日向子の経歴やエピソードについては「渋野日向子の経歴や中学・高校時代は?性格は?負けず嫌いだが父の一言で笑顔に!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。