中学生や高校生の皆さんは、そろそろ夏休みも終わりに近づいて来たので、宿題の最後の追い込みに掛かっている頃でしょうか?
今日は、2学期以降の英語の勉強に参考になるお話をご紹介します。
私の経験では、英語の読解力向上のためには、「探偵小説(detective story)」を読むのが一番です。というのは、探偵小説は話のテンポが速く、巧妙なトリックを解明して犯人を追い詰めるという話の筋に引き込まれて、多少知らない単語があっても、「流れを追って」「流れに乗って」読み進めることが出来るからです。
本を読むのが苦手という人も、ミステリー作品をまず手に取ってみると、本の楽しさがわかるのと似たようなものです。
これは、英語の文章を読む上で非常に重要なことで、「自分が知らない単語」もどういう意味か「推理・推測(guess)」する習慣をつけることです。その言葉の意味がわからないと、前後の話の内容がさっぱりわからないということもあり得ますが、その場合は、その「key word」の意味を辞書で確かめればよいわけです。そうでない場合は、ざっと読み終わった後で調べれば十分です。
次に良い方法は、あなたが話の筋を知っている小説を読んでみることです。外国映画を見る時に、予め案内パンフレットを読んでその映画の「登場人物(character)」や「あらすじ(outline)」を頭に入れておくと、内容が良く理解できたという経験はありませんか?
外国人との「英会話」の場合でも、「テーマ」が何かわからない場合は、どういう話題が飛び出してくるか予想が付きませんので、少しわからない言葉が出てくると、もうお手上げとなるわけです。
プロゴルファーの青木功さんは、ジャックニクラウスやグレッグノーマンら米豪のゴルフのビッグネームと、物怖じせずに親しく会話しておられます。青木さんは、自分の方から「ゴルフの話」を持ち出して、いろいろ会話をしていると、向こうが言うこともだいたい想像がつくので話が弾み、やがて普通の会話も不自由なく出来るようになったそうです。
英語の小説でも、どういう内容の話か全く分かっていない場合は、何が飛び出してくるかわからないわけですから、知らない単語がいくつか出てくると「お手上げ」になり、いちいち辞書を引くのも面倒で、挫折してしまうことになるのです。
それに反して、良く知っている小説、例えば「風と共に去りぬ(Gone With the Wind)」のように馴染み深い小説であれば、「探偵小説」の場合と同じように、「流れを追って」「流れに乗って」読み進むことが可能なわけです。特に「風と共に去りぬ」のように、小気味よいテンポの小説は最適です。
宿題の終わった皆さんは、夏休み中の今日からでも、実行して下さい。夏休みの宿題がまだ終わっていない方は、2学期に入ってからでも結構ですので、是非このやり方にチャレンジしてみて下さい。
英語の成績はきっと向上するはずです。