大阪人にはおなじみの「吉本新喜劇」の舞台には、有名な「オープニングテーマ曲」がありますが、皆さんはご存知でしょうか?
「ホンワカパッパ ホンワカパッパ♪」というユーモラスで少し間の抜けたあの曲です。トランペット(またはトロンボーン)に消音機(ミュート)を付けて、手のひらの開閉でコミカルに変化させるこの可笑しな曲は、吉本新喜劇のテーマ曲にぴったりなので、「オリジナル曲」と思っている人も多いと思います。あるいは「そんなこと考えたこともない」人も多いかもしれません。
しかし、この曲にはれっきとした原曲があり、しかも「洋楽」です。
原曲は、アメリカのレオ・ウッド(1882年~1929年)が1918年に作曲した「Somebody Stole My Gal」(誰かがあの娘を奪っていった)というポピュラーソングです。
歌詞の内容はタイトル通り「失恋ソング」ですが、曲調は明るく悲壮感などは全く感じられないコミックソング的な軽快さを持っています。
この曲はその後ジャズアレンジされ、カウント・ベイシーやベニー・グッドマンのような大御所も次々とカバーしてヒットしました。
現在我々が耳にする吉本新喜劇のアレンジ盤は、トロンボーン奏者ピー・ウィー・ハントによるデキシーランドジャズ・スタイルの楽曲です。
2.「開運!なんでも鑑定団」のテーマ曲と鑑定中のBGM曲
テレビ東京系列で放送されている鑑定バラエティー番組「開運!なんでも鑑定団」の「オープニングテーマ曲」は、ビートルズの「Help!」です。
鑑定中に流れるBGM曲は、「ピンク・パンサー」にも似ていますが、これの原曲は1987年から1年間フジテレビ系列で放送されたアニメ「のらくろクン」のサウンドトラックCDからの1曲「サスペンス・タッチ」という曲です。
作曲者は本間勇輔(本間雄介)氏(1952年~ )です。
3.「大改造!!劇的ビフォーアフター」のテーマ曲
朝日放送テレビの建築ドキュメンタリー番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」のテーマ曲「TAKUMI/匠」と「Inscrutable Battle」はどちらも松谷卓(まつたにすぐる)氏(1979年~ )の作曲です。
ちなみに「TAKUMI/匠」の方はこの番組のために書き下ろされた曲です。
「Inscrutable Battle」は、テレビ朝日の報道番組「スクープ21」(2000年10月~2001年9月)のテーマ曲として使用されたことがあります。
4.マジックのBGM曲
マジックのBGM曲として使われるおなじみの曲は、1975年に発表されたポール・モーリア(1925年~2006年)の「オリーブの首飾り」です。