「テレワーク」は働き方改革の一環でICT社会の象徴!「在宅勤務」はその一種

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テレワーク

最近働き方改革の一環として「テレワーク」という言葉をよく耳にします。以前から「在宅勤務」という言葉がありましたが、その違いを含めてわかりやすく解説します。

1.テレワークとは

「超高齢化社会」を迎えた今、「労働力確保」を目的に厚生労働省をはじめとして国が積極的に推進しているのが、「場所や時間を選ばない柔軟な働き方」です。これが「テレワーク」と呼ばれるものです。「コールセンター」のような「電話の仕事」と言う意味ではありません。

「テレ」(tele)という英語は、もともと「遠く離れた場所で」と言う意味があり、それに「ワーク(仕事)」という言葉を組み合わせた「造語」で、「情報通信技術(ICT)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」を表しており、ICT社会の象徴です。

2020年の東京五輪を控え、約2000の企業・官庁が、五輪期間中の交通渋滞回避を想定して1カ月半の「テレワーク」を試行する予定です。

テレワークに関する全国組織として、「一般社団法人日本テレワーク協会」があります。この協会は1991年1月に設立された「日本サテライトオフィス協会」(任意団体)が前身です。2019年6月6日時点で、会員数が297企業・団体(正会員91、賛助会員206)に上っています。

この「テレワーク」という柔軟な働き方は、生産性向上や優秀な人材確保、都市への昼間人口集中回避のためにも有効なので、今後も定着・普及を促進すべきだと思います。

2.テレワークの種類

(1)在宅勤務型

子育てや介護などの理由で就労が困難のため、自宅で会社とパソコン等で連絡を取りながら業務をこなす方法です。自宅が会社から遠隔地の場合や、満員電車での通勤が精神的にも肉体的にも苦痛だと感じる人の場合も、この勤務形態はぴったりだと思います。

(2)モバイルワーク型

顧客先や移動中にパソコン等を使い業務をこなす方法です。これは従来から営業マンはやって来たことだと思いますが、これを一般社員にも広げた働き方だと言えます。

(3)サテライトオフィス勤務型

勤務先以外のオフィススペース(レンタルオフィスやコワーキングスペースなどの施設)でパソコン等を利用し業務をこなす方法です。そういえば最近、大阪にも「レンタルオフィス」や「コワーキングスペース」が目に付くようになりました。

3.テレワークと在宅勤務との違い

「テレワーク」は、会社から離れた場所で仕事をすることなので、自宅はもちろん喫茶店や公園、あるいは個人的にオフィスを借りて仕事をすることも「テレワーク」と言えます。しかし「在宅勤務」は自宅で仕事をすることなので、「自宅で行うテレワーク」ということになります。

4.テレワークのメリット・デメリット

(1)メリット

①企業側のメリット

・ペーパーコストや通勤手当等の削減ができる

・育児や介護等による退職を減らし、優秀な人材が確保できる

・ワークライフバランスの実現により、生産性向上が期待できる

②働く人のメリット

・通勤時間が削減でき、家事との両立がしやすい

・出産、育児、介護、身体障碍などの理由で就労が困難な人など、働きたくても働けない人が働けるようになる

・地方など住む場所を選ばなくてよい

(2)デメリット

①企業側のデメリット

・どのような端末やネットワークを利用しているか把握しにくいため、セキュリティー管理が難しい

・コミュニケーションが減少する

・従業員同士の信頼感が低下しやすい

②働く人のデメリット

・自宅での作業だと、仕事と家の境が曖昧になり、労働意欲低下につながりやすい

・熱心に仕事をする人は、会社で仕事をする場合以上に過重労働になりやすい

これは、「副業解禁」で「定時退出」しても、深夜まで副業に精を出したために過重労働で過労になったり、本業への労働意欲が低下したりするのと似ていますね。

上記の二つのデメリットは、表裏一体ですが、「オンとオフの切り替えが難しくなる」ということです。


実践!テレワークで「働き方改革」 (日経ムック) [ 一般社団法人日本テレワーク協会 ]