今年の自民党総裁選には、石破茂氏と河野太郎氏も出馬して政策論争の実施を!

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自民党総裁選

8月26日自民党は、来月末の任期満了に伴う総裁選挙について、9月17日に告示し、9月29日に投開票を行う日程を決めました。

これにより、今回の総裁選挙は、▽国会議員1人1票の「国会議員票」383票と、▽全国の党員・党友による投票で配分が決まる「党員票」383票の、合わせて766票で争われる「フルスペックの総裁選挙」となる見通しとなりました。

私は昨年9月4日に「二階俊博幹事長の出来レースで誕生した菅義偉総裁。来年9月の総裁選に注目!」という記事を書きましたが、今年の総裁選について次のような「注文」というか「希望」があります。

自民党員でもない団塊世代の一般国民の私が、自民党総裁選についてあれこれ議論しても「床屋談義」にもなりませんが、「声なき声」として受け止めていただければ幸いです。

1.実力者の石破茂氏や行動派の河野太郎氏にも出馬してほしい

(1)石破茂氏について

64歳の石破茂氏は、2012年9月の自民党総裁選では、1回目の投票で立候補者5名中トップの199票(地方票165票、国会議員票34票)を獲得し、特に地方票では2位以下の候補を大きく引き離しましたが、過半数の確保には至りませんでした。

国会議員のみによる2回目の投票では、大きく上積みし89票を獲得しましたが、108票を獲得した安倍氏に敗れました。

かつて、これほど自民党員や国会議員の支持を集めた実力者の石破氏ですが、昨年「総裁選4連敗」かつ「最下位に終わった」ことが、今回出馬に踏み切れない理由だと推測します。

石破氏は安倍首相を批判したことで、永田町の人気はいま一つのようですが、しっかりした政権構想を持っている自民党議員は、今のところ石破氏くらいではないかと思います。

現在、「永田町」での人気はいま一つのようです。しかし、石破氏にはぜひ総裁選に出馬して、菅首相と「政策論争」を戦わせてほしいものです。

(2)河野太郎氏について

58歳の河野太郎氏は、現職の「行政改革担当大臣」「新型コロナウイルスワクチン接種推進担当大臣」です。

行政改革については、いち早く「行政改革目安箱」を自身の公式サイトに開設したものの、メールが殺到したためサーバーがダウンし全部見ることもできずに受付停止になるなど、「行動派ではあるものの熟慮不足」の欠点があります。

コロナのワクチン接種についても、「供給の遅れや供給不足による職域申請の受付停止」など迷走気味です。

「大規模接種会場の需要予測などの大局的な判断力の欠如」や「自治体や職域などとの調整不足」、「スケジュールの開示遅れ」や副反応などについての「伝達能力不足」など弱点を露呈しました。

しかし、岸田文雄氏、高市早苗氏、下村博文氏に比べると、少しは期待が持てるように思います。

ただ今回も派閥の領袖である麻生氏に出馬を止められているようです。

2.菅首相と岸田前政調会長との「事実上の一騎打ち」では政策論争が期待できない

64歳の岸田前政調会長については、テレビの情報番組などに出演している話を聞いても、持って回ったような言い方で、「いったいこの人は何を考えているのか?」「どういう政権構想を持っているのか?」が全く伝わって来ませんでした。

これでは菅首相との「政策論争」は全く期待できません

3.菅首相のコロナ対応には問題も多い

私はこの「団塊世代の我楽多(がらくた)帳」というブログで、コロナ関連の記事をたくさん書いてきました。

72歳の菅首相については、いつもプロンプターの「原稿の棒読み」が目立ち、「それぐらいの内容の話でも、原稿を読まないとしゃべれないのか?」と情けなく思います。

そういう「基本的な不信感」のほかに、菅首相のコロナ対応にも問題が多いと私は思います。

(1)コロナの感染症区分の「2類相当から5類への変更」をいまだに実施していません。これでは病床逼迫するのは当然です。

(2)諸外国よりはるかに多い日本の病床の活用方策が全くできていません。ですから「医療逼迫」や「医療崩壊」という話になるのです。

(3)政府分科会の尾身会長などの「専門家」と言われる人々の意見に引きずられて「緊急事態宣言」を繰り返すだけで、対策の効果の検証も全く行われていません。今や「緊急事態宣言」は多くの国民には全く響いていません。

(4)国民の不安を必要以上に煽り、負担と自粛を強要し続けるだけの無策です。トンネルの出口を国民に示せないのは政治家として失格だと思います。

(5)「経済を死なせない」ための積極的対策が全く講じられていません。「補償すればよい」という話にはなりません。

(6)コロナによる営業自粛への補償などで地方財政・国家財政の負担が増加していることについての国民への警鐘や対応が全くなされていません。

(7)「医療逼迫」「医療崩壊」の危機だと繰り返し、不安を煽るだけで自らコロナへの積極的対応努力を全くしない「日本医師会や東京都医師会などの圧力団体」に対して「ちゃんとコロナに対応させる」ような指導が全くできていません。

(8)「7割テレワーク」という要請は日本の企業の仕事の現実を無視したものです。

(9)「人流」と感染拡大の直接因果関係はないのに、馬鹿の一つ覚えのように「人流を5割抑制」などと繰り返し呼び掛けるだけです。

4.菅首相のその他の政策や政治姿勢、外交姿勢にも問題が多い

(1)「カーボンニュートラル」政策は問題が多い

菅首相のカーボンニュートラル宣言は、鳩山首相の京都議定書の失敗と同じ過ち!」「再生可能エネルギーの比重を高める新エネルギー基本計画は日本経済をダメにする」「純ガソリン車の新車販売禁止政策は性急で愚策!大規模停電の恐れもある!」「温暖化対策で日本は100兆円をどぶに捨てる?効果なき税金の無駄遣いに警鐘!」という記事に詳しく書いています。

(2)デジタル化よりもサイバーセキュリティー対策強化が先決

デジタル庁の創設よりも、サイバーセキュリティー対策強化の方が急務!」という記事に詳しく書いています。

(3)中国に対する姿勢が弱く、現状に即した対中国政策の見直しが行われていない

海警法は明確な国際法違反!中国による尖閣諸島での領海侵入が常態化」「プラスチックごみ問題の解決には中国などアジア諸国のゴミ処理方法改善が不可欠」「今こそ製造業(工場)の日本回帰でサプライチェーンの中国依存を脱却すべき」「中国製食品の安全性の問題」「天安門事件での制裁解除の轍を踏むな。中国の侵略的な覇権主義は阻止すべき!」「独裁者プーチン・習近平・トランプの最近の権力濫用ぶりは絶対王政並み!」という記事に詳しく書いています。

(4)積極的な島嶼防衛の政策が打ち出されておらず、当然実行もされていない

日本は尖閣諸島への中国の領海侵入に対して、より実効性のある措置を講じるべき」「コロナ禍の中、中国は尖閣や南シナ海で軍事的挑発を拡大!」という記事に詳しく書いています。

(5)サイバー攻撃・サイバーテロへの防衛体制の整備が遅れている

ロシア・中国・北朝鮮のサイバー攻撃についてわかりやすくご紹介します」という記事に詳しく書いています。

(6)「スパイ防止法」の制定と「諜報機関」の設置がいまだ行われていない

日本はスパイ天国!?スパイ防止法と諜報機関設置は必須!ファイブ・アイズ加入も」という記事に詳しく書いています。

(7)ロシアは北方領土を返還する気は毛頭ないので経済協力というムダ金を使うべきでない

北方領土返還問題についてわかりやすくご紹介します」という記事に詳しく書いています。

(8)発展途上国援助は汚職を助長し独裁者たちの私腹を肥やすだけなので縮小すべき

発展途上国への経済援助は汚職を助長するだけではないか?」「アジアやアフリカの独裁者の妻たちは日本などの経済援助で私腹を肥やしていた!」「アフガニスタンを制圧したタリバンとは?女性の権利を制限するイスラム法とは?」という記事に詳しく書いています。

(9)対韓国外交は毅然とした強硬姿勢が必要だが明確なメッセージが打ち出されていない

日韓関係は今最悪!韓国や中国の反日教育とはどんなものか?その実態に迫る」「朝鮮が赤化統一されると対馬が最前線基地となる!文在寅政権は末期的症状。」「中国人の北海道の土地爆買い、韓国人の対馬の基地隣接土地の購入は問題では?」という記事に詳しく書いています。

素人の私が思いつくだけでも、菅内閣には多くの問題があります。菅内閣の交代を望んでいるのは自民党若手議員だけではなく、多くの国民が望んでいることだと私は思います。野党議員は菅内閣の交代を望んでいないと思いますが・・・

菅内閣のコロナ対応その他の政策や政治姿勢、外交姿勢について、石破茂氏や河野太郎氏が鋭く問題点を指摘して建設的な政策論争を展開し、菅首相よりも頼りになる実力派総裁を選出してかつてのような自民党の存在感を示してほしいものです。

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