作物と農作物など日本語の読み方は難しい! ローマ字表記やかな表示の難しさも

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ローマ字表記

1.読み方

「作物(さくもつ)」と「農作物(のうさくぶつ)」など、よく似た言葉で読み方が違うものがあって、日本語の読み方は難しいとつくづく思います。たまに「のうさくもつ」という人もいますね。

「農作物」は「工作物」「著作物」と同様に「農作+物」という成り立ちの言葉だから「ぶつ」と読むわけです。「農+作物」ではないのです。

面積で「10平米」の読み方は、「じっへいべい」か「じゅうへいべい」のどちらが正しいのでしょうか?よく火事のニュースなどで聞くのですが「じっへいべい」と読んでいる場合が多いようです。

回数の「10回」の読み方は、「じっかい」が正しく、「じゅっかい」と読むのは誤りです。「十戒」「十界」も同様です。

「大舞台」は「おおぶたい」か「だいぶたい」のどちらでしょうか?歌舞伎などの古典芸能では「おおぶたい」ですが、「晴れの場」「活躍の場」という意味では「おおぶたい」と「だいぶたい」のどちらも使われているようです。しかし最近は「おおぶたい」という人が多くなったように思います。

「重複」は「ちょうふく」が正しい読み方ですが、「じゅうふく」と読む人も多いようです。

「捲土重来」は、「けんどちょうらい」が正しい読み方ですが、「けんどじゅうらい」と読む人も多いようです。

「残存」は「ざんそん」が正しく「ざんぞん」は誤りです。

「既存」は、「きそん」が正しく「きぞん」は誤りです。

「一段落」は「いちだんらく」が正しく「ひとだんらく」は誤りです。

ただ、時代とともに「日本語の変遷」があって、両方正しいということになる可能性もあります。

2.ローマ字表記

大阪市内の道路の標示で「〇〇橋北詰」のローマ字表記が「〇〇BASHIKITAZUME」となっているのが気になっていました。「詰」なら「DUME」が正しいと思うのですが・・・

そこで今回、「ヘボン式ローマ字綴り方表」を調べてみますと、ローマ字では「ず」も「づ」も同じ「ZU」と表記することがわかりました。(「日本式」ローマ字表記では「DU」です)そういえば「宝塚歌劇団」も「TAKARAZUKA」でした。

現在の公式の「ローマ字表記法」は、「ヘボン式」と「日本式」を折衷した「訓令式」です。これは1930年に定められ1937年に内閣訓令として発表されたもので、「づ」については「ヘボン式」と同様「ZU」としています。

なお、「ローマ字表記」については、2020東京五輪もあり、今後も訪日外国人の増加が予想されますので「読みやすさ」という点で問題がないか検討すべきではないかと思います。

「外国語学校」の講師など「日本語と外国語の両方に精通した人」の意見も参考にして、必要があれば見直すべきだと思います。

3.かな表記

「今日は」は「こんにちは」が正しく、「こんにちわ」は誤りです。

「いずれか」か「いづれか」「どちら」が正しいかというと、「いづれ」は歴史的仮名遣いなので、「いずれ」が正しいのです。

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