「大阪府立大学」と「大阪市立大学」が統合して2022年春に誕生する「大阪公立大学」の英語表記「University of Osaka」を巡って、国立の「大阪大学」(Osaka University)が「混乱の原因になる」として待ったをかけたとの報道がありました。
国立の「大阪大学」の英語名「Osaka University」は商標登録されていますが、「University of Osaka」については商標登録がありません。ただ、海外では大阪大学のことは、「University of Osaka」としても広く認知されているそうです。
ちなみに東京大学の英語名は「the University of Tokyo」です。
ある弁護士によれば、「商標登録がなされていないので、「University of Osaka」の名称を使用することは可能だが、不正競争防止法違反に問われる恐れがある」とのことです。
海外の学生が「大阪大学」に留学するつもりで、「大阪公立大学」に留学希望を出すような勘違い・混乱も予想されます。海外の研究者が国際学会で訪問する会場を間違える可能性もありえます。
1.英語名は「Osaka Metropolitan University」にしてはどうか?
私は個人的には、「Osaka Metropolitan University」にすればよいのではないかと思います。
2.日本名も将来的には「大阪都立大学」にしてはどうか?
大阪都構想が住民投票で賛成多数になれば、将来的には日本名も「大阪都立大学」に変更すればよいと思います。
2005年に東京都が公立の4大学を統合して誕生した「首都大学東京」は、2020年4月に元の中核大学である「東京都立大学」の名称に戻りましたが、英語名は「Tokyo Metropolitan University」です。
ちょうど「東京都立大学」と対になるような大都市である「大阪都の大学」ですので、「大阪都立大学」という名称がふさわしいと思いますし、英語名も「Osaka Metropolitan University」にすればぴったりだと思います。