「ブラッシング詐欺」とは?「やらせレビュー」との関係もある!

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変な種が届くブラッシング詐欺

1.「ナゾの植物の種」を中国から送りつけられる被害が多発

最近、中国から心当たりのない郵便物が届き、中を開けると「ナゾの植物の種」が入っていたという被害(事件?)が相次いでいるとの報道がありました。「品名」は「RING(指輪)」などと記載されていたそうです。

植物防疫所」では、「ナゾの植物の種」を受け取った場合は近くの植物防疫所(*)に相談するよう注意を呼び掛けています。有毒植物の可能性もあるので絶対植えないように警告しています。

(*)神戸植物防疫所大阪支所

〒552-0021 大阪市港区築港4-10-3大阪港湾合同庁舎内(TEL:06-6571-0801)

送り主の欄に書かれた中国・深圳の会社に電話しても、「ナゾの種については知らない」「送り主に書かれた人物は当社にいない」との回答だったそうです。

「ナゾの種」が「中国郵政」から送られていることについて、中国政府は「中国郵政のラベルは偽造されており、ラベルのレイアウトや項目などにウソが多い。調査を進める」としています。

「ナゾの種」を送られた人に共通するのは、「アマゾンなどのネットショッピングを頻繁に利用しており、中国から配送されたこともある」ということです。

このような事例は、日本だけでなく、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・台湾でも相次いでいるそうです。中国と敵対姿勢を強めている国が標的になっているようにも見えます。

米国農務省(USDA)の発表によれば、これは「ブラッシング詐欺」の可能性があるとのことです。

ブラッシング詐欺

2.「ブラッシング詐欺」とは

「ブラッシング詐欺」とは、「やらせレビュー・さくらレビューを大量生産する方法」の「オンライン詐欺の一種」です。

前に、「やらせ・さくら」の一種である「ステマ」の記事を書きましたが、「ブラッシング詐欺」は、「やらせレビュー・さくらレビュー」と深い関係があるのです。

今のところ、「ナゾの種」が届くだけで、あとで請求書が来るような手口は見つかっていません。そういう意味で、実害は今すぐにはありません。ただし、アマゾンなどの通販サイトの個人情報(住所・名前など)が盗まれるか漏洩されて詐欺の犯人に渡っていることは間違いありません。もし「クレジットカード情報」なども盗まれているとすると大問題です。

3.「ブラッシング詐欺」の仕組み(手口)

ブラッシング詐欺の仕組み

通販サイトでは「レビュー」が大きな価値を持っています。

レビューの点数が少しでも高く、かつ良質なコメントであれば、売り上げが大きく上がります。

コストのかからない商品を勝手に送りつけ、その後、受取人に荷物が届くと、注文が成立したとみなされ、レビューを書き込めるようになります。

そして、あたかも受取人が書いたように、大手通販サイトに「高評価のレビュー」を書き込むという手口です。これは一種の「成りすまし」です。

手口は次の通りです。

評価を上げたい「販売業者」が「ブラッシング業者(ブラッシャー)」に報酬と商品購入代金を渡し、ブラッシャーは通販サイトで販売業者の商品を購入します。販売業者は「空の箱」や「ジャンク品」などをブラッシャーが入力した住所に発送します。その後、ブラッシャーはその商品の高評価レビューを書き込むのです。

具体的には、ブラッシング業者はインターネットなどで流通している「住所」「名前」の個人情報データを裏で入手し、入手した住所と名前の数だけアカウントを新規作成するのです。作ったアカウントで品物をたくさん購入するとブラッシング業者はレビューの書き込みができます。レビューを書けるアカウントがたくさんあると、自由自在に書き込んで点数を上げられます。

私は以前から「食べログ」などの「口コミ」「レビュー」はあまり信用していなかったのですが、こういう詐欺が横行していると聞くと、ますます信用できなくなります。

余談ですが、最近はインターネットで他人に成りすまして操作する「成りすまし」が横行していることが問題になっています。

2012年には、赤の他人のパソコンに「遠隔操作ウィルス」を仕込んで、その他人を「犯人」に仕立て上げ自分が起こした犯罪であることを隠蔽しようとした事件がありました。



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