今年の米大統領選挙は民主党の「副大統領候補」が誰になるかが注目の的!

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バイデン候補

<2020/8/12追記>「カマラ・ハリス上院議員に決定」とバイデン氏が発表しました。

今年11月に行われるアメリカ大統領選挙は、事前の世論調査では、前副大統領の民主党のバイデン候補が現職の共和党のトランプ大統領をリードしているようです。

8月2日時点の各種世論調査の支持率の平均値は、トランプ大統領が42%でバイデン前副大統領が49.4%と、バイデン氏が7.4ポイントリードしています。

ただし、バイデン氏は「失言癖」があり、このままリードを保てるかは不透明です。たとえば、5月22日、黒人の若者に人気のラジオ番組で黒人の司会者に対して「もしあなたが私を支持するか、トランプ氏を支持するか迷っているのであれば、あなたは黒人ではない」と語り、「人種によって投票先を選別する差別発言」と受け取られかねない失言でした。

彼は同日中に謝罪し、撤回しましたが、「失言」は往々にして本音が出るものです。8月6日には、中南米系記者とのインタビューで「黒人社会と違い、ヒスパニック(中南米系)社会は信じられないほど多種多様だ」と語って、再び反発を招き釈明に追われました。「黒人は全て自分に投票して当然だという驕り」が彼にはあるのでしょう。

1.高齢の大統領候補

今回の大統領候補は、トランプ氏が74歳、バイデン氏が77歳とどちらも高齢です。2016年の調査でアメリカ人の平均寿命が78.6歳で、男性は76.1歳となっています。

トランプ氏は「肥満体」ですし、バイデン氏は最近言い間違いや言葉が出てこないなど「認知症の疑い」もあり、アメリカ人男性の「平均寿命も超え」ています。

そのため、どちらも任期途中で降板し、副大統領が大統領に昇格する可能性があります。

2.注目の副大統領候補

そこで、キーパーソンになるのが「重要な相棒」となる副大統領候補です。共和党の場合は現職のペンス副大統領になるのかもしれませんが、民主党候補の場合は誰になるのか特に注目です。

キーワードは「女性」と「黒人」だと私は思います。アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐な暴力行為や人種差別に抗議する市民運動である「BLM(Black Lives Matter)」(ブラックライヴズマター)の流れにも乗っているからです。

BLM

3.民主党の副大統領有力候補

バイデン氏は当初8月第1週に副大統領候補を発表する予定でしたが、第2週に延期されました。その事情も気になるところですが、有力候補は次のような方々です。

(1)カマラ・ハリス上院議員(55歳)

カマラ・ハリス上院議員

カリフォルニア州選出の上院議員のハリス氏はジャマイカとインドからの移民の子として生まれた移民二世で、元検察官です。最有力候補と言われています。

7月29日にバイデン氏は地元デラウェア州で人種間の経済格差について演説を行いましたが、その時彼が握っていた紙のメモが注目を集めています。

バイデンメモ

メモには「恨みはない」「私とジルと一緒に選挙運動を行う」「才能がある」「選挙の大きな助けとなる」「非常に尊敬されている」と議論の要点のリストが書かれていました。

「恨みはない」とは、2019年6月に行われた民主党大統領候補指名争いのテレビ討論会で、ハリス議員がバイデン氏を厳しく攻撃したことを指しているようです。

「私とジルと一緒に選挙運動を行う」とは、今後バイデン氏は妻のジルとハリス氏と一緒に大統領選挙戦を戦うという意味と思われます。

ハリス氏は才能があり、選挙の大きな助けとなり、非常に尊敬されていると高く評価しています。

ところが、バイデン氏の周辺の一部には、ハリス氏は忠実なナンバー2になるには野心的過ぎる」と主張する人がいるようです。フロリダ州の寄付者ジョン・モーガン氏は「彼女は就任式の日に、次の大統領選に向けて始動するだろう」と述べています。

バイデン氏が政権の座を獲得した場合でも、高齢のため1期のみで退任する可能性は非常に高いと思われます。その場合、副大統領は2024年の大統領選の民主党候補の指名争いにおいて、早い段階で最有力になると見られます。

民主党関係者の一部は、24年選挙での大統領候補が既成事実化しないこと、バイデン氏には大統領職に関心や野心のない人物を選ぶことを望んでいます。

確かにバイデン氏にとっても、ほしいのは「政権運営を手伝ってくれる忠実で誠実なパートナー」のはずです。

この辺の事情が、副大統領選びの大詰めになって決定が遅れている原因のようです。

(2)スーザン・ライス元大統領補佐官(55歳)

スーザン・ライス元大統領補佐官

ライス氏はオバマ前政権2期目に大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、当時のバイデン副大統領と手を携えて外交政策に当たった経歴があります。

それ以前にも、オバマ政権下で国連大使を務めたほか、他の複数の民主党大統領候補に安全保障に関する助言を行ってきました。

黒人のライス氏は、民主党の最も忠実な支持層であるアフリカ系アメリカ人の票獲得に貢献しそうですが、出馬経験がないため選挙戦における実力は未知数です。

(3)カレン・バス下院議員(66歳)

バス氏は南カリフォルニア選出の下院議員で、黒人議員連盟の会長を務めていますが、知名度が劣り、年齢も66歳と高いのが難点です。

警察改革に尽力してきた経歴を持ち、2020年5月に警官の暴行で黒人男性ジョージ・フロイド氏が死亡した事件への立法対応では陣頭指揮を執りました。

ただ、彼女は66歳なのでバイデン氏がめざそうとする「世代交代」にはつながりません。



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